ジャスティン・ゲスト

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新たなマイノリティの誕生 声を奪われた白人労働者たち

ジャスティン・ゲスト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784335460388
ISBN 10 : 4335460384
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“白人労働者階級”は何に憤っているのか。ポピュリズム政治を駆動させるその力はどこから来るのか―英イーストロンドンと米オハイオ州ヤングスタウンという見棄てられた二都市における膨大なインタビューとサーヴェイデータで迫る、“トランプとブレグジットを生んだ人々”の正体。

目次 : 第1章 イントロダクション―ポスト・トラウマ都市における政治的周縁性/ 第2章 新たなマイノリティ―カウンター・ナラティヴとそのポリティクス/ 第3章 周縁からのまなざし―イーストロンドンにおける社会的下降のポリティクス/ 第4章 没落のあと―オハイオ州ヤングスタウンにおける不安のポリティクス/ 第5章 崩れゆく組織と政党―一党体制・乖離・社会資本/ 第6章 アイデンティティ―文化と階級のプリズム/ 第7章 剥奪―社会階層についてのもう一つの理解/ 第8章 周縁を測る―アメリカとイギリスにおけるラディカル右派支持/ 第9章 アンタッチャブルな人々―白人労働者たちは誰の声に耳を傾けるのか

【著者紹介】
ジャスティン・ゲスト : ハーバード大学政治学部卒業、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程修了、Ph.D.(行政学)。現在、ジョージ・メイソン大学公共政策行政学部助教授

吉田徹 : 東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学博士課程修了、博士(学術)。現在、北海道大学大学院法学研究科教授

西山隆行 : 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、成蹊大学法学部教授

石神圭子 : 北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(法学)。現在、首都大学東京人文科学研究科客員研究員

河村真実 : 神戸大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了、修士(政治学)。現在、神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程在籍/日本学術振興会特別研究員(DC1)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    英国のバーキングアンドダゲナム自治区と米国のヤングスタウン。白人労働者層が没落した2都市の実態をフィールドワークによって浮き彫りにする学術書。専門的な記述が多く、読みづらいものの、意図はよくわかる。多文化主義を非難すればレイシストよばわり。グローバル経済を非難すれば怠け者扱い。行き場のない意識が昔を懐かしむノスタルジーに向かい、そこにトランプや極右政党が目をつけた。政治の代表を持てないという事は代議制民主主義の機能不全だ。「剥奪感」という言葉が日本でも使われる時代になりそうな気がして少し不安になる。

  • ステビア

    原文のせいだろうが硬くて読みにくかった…、ただホワイトワーキングクラスの人々へのインタビューは面白い。

  • テツ

    「あんな人間を大統領にしてしまうなんて大衆には知性が足りない」そう蔑むのは自由だし簡単かもしれないが、トランプに希望を見出す「エリートではない白人労働者」の方々だって当然ながら考えた末にそのスタンスに至った。グローバリズムや多様性を尊ぶ姿は見たこともない弱者には優しいのかもしれないが、自分たちには何の恩恵もないのだ。むしろそれは自分たちを追い詰めているのだ。そう感じさせてしまったらもう仕方ないよなあ。自分たちを助けてくれない綺麗事や理想なんてクソの役にも立たない。先進的な方々はまず足元をみてやらないとな。

  • 人生ゴルディアス

    ラストベルト地帯等の、いわゆるトランプ支持者としてくくられる凋落しつつある白人労働者階級の、ルポ本ではなく社会学者の手が入った本。『壁の向こうの住人達』は社会学者によるルポだったが、こっちは一応アンケート等で量的な分析にも手をだしている。イーストロンドンと米国の元鉄鋼会社企業町の比較は面白い。ただ基本的には、「白人(男性)」ということで政治的な声を上げる道を封じられていることからくる怒りと諦めであり、現代リベラルの限界が示されている。日本だと地域的には大阪だが、階層的にはしっくりくるものが無い気がする。

  • g_eiru

    この辺の話題について知りたかったので 前読んだ「プレカリアート」にも似たような話がありましたね グローバリズムの敗者である「ホワイト・トラッシュ」について 最近先進国の非熟練労働者が途上国のそれよりも圧倒的に良い生活を送っていて、産業の移転によってその差が縮まる事の是非、軋轢みたいな事について考えている

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