ジャイルズ・ミルトン

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レーニン対イギリス秘密情報部

ジャイルズ・ミルトン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562052561
ISBN 10 : 4562052562
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代諜報戦はここから始まった―ロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするレーニンらと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部(後年のMI6)との息詰まる戦いの記録。あらゆる人間の思惑を濃密に描いた、諜報と革命の裏面史!

目次 : 第1部 ロシア革命(ラスプーチン殺害/ マンスフィールド・カミング/ サマセット・モーム/ 敵を知れ)/ 第2部 一流のスパイたち(シドニー・ライリー/ ジョージ・ヒル/ フレデリック・ベイリー/ ロシア転覆計画/ ダシケントの革命政府/ ロシア追放/ 命がけのゲーム/ ただならぬ脅威)/ 第3部 大団円(ポール・デュークス/ 白軍敗走/ オーガスタス・エイガー/ ウィルフリッド・マルソン/ 神の軍隊/ ひとり勝ち/ 後日談)

【著者紹介】
ジャイルズ・ミルトン : イギリスの作家。1966年生まれ。世界史を題材にしたノンフィクションを得意とする。近年はフィクションや絵本も手掛けている

築地誠子 : 翻訳家。東京都出身。東京外国語大学ロシア語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    原題は「ロシアンルーレット」。1917年のロシア革命の前から、レーニンの台頭とロシアの対英敵視に英国政府は危機感を抱いていた。革命思想の流れを世界に伝播させようと目論むレーニンやトロツキー達の影響が露南部のインド国境付近に及んでいるにも関わらず、第一次大戦中の英国はインドに軍隊を置けない。そのために情報で軍力を補おうとした。通称Cを中心に巧妙なスパイ網が出来上がる。フィクションでない本物のスパイ達の働きはインドへの影響を阻止する。だがカブールに残した火種に対する罪は、英国人の作者は語らない。

  • harass

    第一次大戦中英国にとって重要な国の一つにロシアがあった。レーニンが革命を成し遂げるが彼らの意図と企みを探るため、1人の英国人が組織を立ち上げる。後にMI6と言われる秘密情報部の歴史と伝説的なスパイたちの活躍を描くノンフィクション。サマセット・モームがスパイだったとは聞いていたが具体的にどういうことをしてきたのかも記載あり。諜報機関は予算に苦しんだ英国の苦肉の策だったが非常な対費用効果を上げた。レーニンによるインドで革命を起こす計画は初耳だったが、近隣のイスラム教徒を炊きつけ利用するのは現在も同じか。良書。

  • Panzer Leader

    ロシア革命前後を舞台にレーニンとイギリス秘密情報部(後のMI6)との諜報戦を描いた力作ノンフィクション。スパイ小説はこれを基に発展していったといっても過言ではない程内容が詰まっている。主だった人物事件を挙げてみると略称しか明かされない情報部長官、ラスプーチン暗殺、後の有名作家、ジェームズ・ボンドのモデル、百の顔を持つ諜報員、インドにも革命を起こそうとしたレーニン達、潜入工作員逃亡任務の合間にロシア戦艦を攻撃、チャーチルによる化学兵器の使用など知らなかった事柄が目白押し。

  • funuu

    ロシアを苦しめている政治的混乱はロシアだけの問題ではない。それは世界革命の始まりであり、間違いなく西ヨーロッパと北アメリカの民主主義諸国を飲み込むことになるだろう。いまやサイバー空間が情報戦の主戦場。日本はグレートゲームは無理。アメリカに従属戦略がベター。ISに核兵器を打ち込むのも、ありかなと思わせる本。

  • チェアー

    諜報戦の草創期。時代のせいか、緊張感のなかにも牧歌的な空気があるが、この時代はスパイは摘発されればすなわち死。この厳しさは現代に勝る。コミンテルンがムスリムの聖戦を駆り立てて利用するのもどこかで見た光景。この時代のさまざまな思惑や行動に原点があるように思う。

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