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勇者たち イーロン・マスクとピーター・ティール 世界一のリスクテイカーの薄氷の伝説

ジミー・ソニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478106792
ISBN 10 : 4478106797
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1999年、若き異端児マスクが始めた会社X.comと、天才ティール&レヴチンが始めたコンフィニティは、数奇にも、シリコンバレーのとあるオフィスで隣り合って入居していた。個性の強い精鋭集団は激しい衝突を繰り返すが、やがてペイパルという一つの会社に融合する。ペイパルは業界の強大な旧勢力や国家の規制と頭脳一つで戦いながら、斬新なイノベーションを次々と繰り出し、綱渡りのジャイアントキリングへと疾走していく。

目次 : 第1部:大胆不敵(ウクライナの天才―マックス・レヴチン、西に向かう/ ビリオネア朝食クラブ―ピーター・ティールという男/ 「正しい問い」は何か?―イーロン・マスクの模索/ ネット上で最もクールなURL―X.com誕生/ ビーマーズ―コンフィニティ、活路を見出す/ 終わりだ―ユニバーシティ・アベニュー394番地にて/ 鬼気迫るイーロン―空想を現実にする方法)/ 第2部 孤立無援(「破産まっしぐら」の名案―カネをもらうより配ってしまえ/ シリコンバレーの世紀の激戦―X.comとコンフィニティ、ぶつかる/ 狂気のクラッシュ―捨てるより速くカネが消えていく/ ナットハウスのクーデター―新CEOビル・ハリスの苦難/ 1億ドルの賭け―有料化の危険なミッション/ 地獄のように働こう―波乱の「ペイパル2・0」プロジェクト/ ハネムーンを狙え―イーロン・マスク追放)/ 第3部 強行突破(不正者イゴール、現る―ペイパルは数人の不正で倒産する/ 強制アップグレード―猛抗議に耐えきれるか?/ ハッカーたちとのおかしな関係―オタクのスパイ大作戦/ 巨人との死闘―イーベイと果てしなく殴り合う/ 世界制覇―征服は戦略的に/ すべてを吹き飛ばすテロ―逆風の中の「逆張り思考」/ 5時まで粘れ―IPOか強制終了か?/ Tシャツ戦争―「最後の戦い」の勝者は?)/ ペイパルディアスポラ―ペイパルとは何だったのか?/ ペイパルマフィアの余波

【著者紹介】
ジミー・ソニ : 幼いころにインドからアメリカに移住。2014年、作家デビュー。2作目の『クロード・シャノン情報時代を発明した男』(共著、筑摩書房)で、英国数学史学会ノイマン賞、電気電子学会ミドルトン賞を受賞。3作目の本書は全米ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーカー、エコノミスト、フィナンシャル・タイムズなどメディアや読書界で絶賛され、大きな話題に。ニューヨークのブルックリンで、娘のヴェニスと暮らしている

櫻井祐子 : 翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • PayPal創業の物語。600ページ以上の大作だが、スピード感あふれる展開に一気読みしてしまった。大きく括ればビジネス関連の書籍であるにも関わらず、ドラマの24を何時間も連続で見たときのような感覚に陥った。突き抜けた才能が集い、ぶつかり合い、危機に陥りながらも何とか凌ぎ、大団円を迎える…24と異なるのは、これが実話だという事だ。読後、ある疑問が浮かんだ。これが「仕事」なのか?自分の知っている「仕事」とは密度もスピード感も切迫感もまるで違う。これがシリコンバレーなのだとすれば、日本企業は全く勝負にならない。

  • 月をみるもの

    なるほどマスクが twitter 改革にあんなに自信満々だった理由がやっとわかった。しかしまあ、PayPal 追い出されたおかげで、テスラと SpaceX があるわけなので、転んでもただではおきない男ではある>マスク。 なんとなくティールのほうにどこかに逝ってしまってる感を強く感じていたのだが、この本で描かれてる範囲ではわりと(というかすくなくともマスクよりは)常識人っぽい。もちろんティールも、めっちゃ頭よくてすごく負けず嫌いではあるものの、それは主な登場人物全員の性質だったりする (^^;)

  • ossan12345

    失敗を恐れず、成功率が低くても大きなことに仲間とともに敢えてぶつかっていく、失敗したらそこから学び、修正すればよい、というアメリカスタートアップ、アントレプレナーシップの醍醐味を体感できる。日本でも起業教育やVCの意義が語られるようになってきたが、遅きに失した感が否めない。「馬鹿なことやってるな」というところから世界をリードするところまで上り詰めるアメリカのダイナミズムに我々が追いつく日はなさそうだ。今もアルトマンがOpenAIを追い出されたと思いきやMicosoftに引き取られるなど…意味不明だが面白い

  • とりもり

    これはすごいな。ペイパルの成功、そして初期メンバーのその後の成功から「ペイパルマフィア」は神格化されているが、決してそんな綺麗事ではないことがつまびらかに記録されている。メール決済という鉱脈を掘り当てたのはあくまで偶然だし、その意味で成功と失敗は紙一重。でも、その紙一重の確率を引き上げるためには、多大なる努力が必要なことを教えてくれる。コンフィニティとX.com、ペイパルとイーベイの2度にわたる消耗戦、そのどちらもが合併・買収という手段で解決されたことも示唆に富む。公式伝記よりこの一冊かと。★★★★★

  • shrzr

    出てくるのは天才だ、カリスマだとこれまで散々持ち上げられてきたような人物たちだが、ずいぶん虚飾をはぎ取って描かれているように見える。だから一気に読み通せる物語になっていて、なおかつ引き出せる示唆も多い。

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