ジェームズ.c.スコット

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反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー

ジェームズ.c.スコット

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088653
ISBN 10 : 4622088657
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

豊かな採集生活を謳歌した「野蛮人」は、いかにして古代国家に家畜化されたのか。農業革命についての常識を覆す、『Economist』誌ベスト歴史書2019。

目次 : 序章 ほころびだらけの物語―わたしの知らなかったこと/ 1 火と植物と動物と…そしてわたしたちの飼い馴らし/ 2 世界の景観修正―ドムス複合体/ 3 動物原性感染症―病理学のパーフェクトストーム/ 4 初期国家の農業生態系/ 5 人口の管理―束縛と戦争/ 6 初期国家の脆弱さ―分解としての崩壊/ 7 野蛮人の黄金時代

【著者紹介】
ジェームズ・C.スコット : 1936年生まれ。イェール大学政治学部・人類学部教授。農村研究プログラム主宰。全米芸術科学アカデミーのフェローであり、自宅で農業、養蜂も営む。東南アジアをフィールドに、地主や国家の権力に対する農民の日常的抵抗論を学問的に展開した。ウィリアムズ大学を卒業後、1967年にイェール大学より政治学の博士号を取得。ウィスコンシン大学マディソン校政治学部助教授を経て、1976年より現職。第21回(2010年)福岡アジア文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    なかなか手強い本だった。が、「万物の黎明」にて参照(p.489)されるほどの本。 「ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか?」…それは単に国家の成立が難産だったからに過ぎないのではないという。 「著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる」。

  • 翔亀

    信越や東北の縄文遺跡を訪ねるといつも、こんなに食物に恵まれていてこんなに自由だったのに、何故好き好んでめんどくさい稲作を始め国家をつくったのだろうと素朴な疑問を感じていた。定住と稲作(広く穀物農耕)、そのための灌漑の必要が国家を形成し文明を生んだ、そしてその魅力が人々を引き付けた、というのが世界史の常識だ。だから早くから定住し栽培農業をはじめた縄文だけが特殊なのかと思っていた(本書でも縄文は世界最初の定住コミュニティとの記述はある)。本書はこの世界史の常識自体が誤りであることを主張し、私の疑問は氷解↓

  • さすらいの雑魚

    文明人とは生成途上の家畜である!と喝破した書で、国家に穀物生産を強要され都市の城壁という畜舎で家畜化される人類と穀物生産を拒否し都市を脱走して辺境の野蛮人たるを選ぶ人々の抗争を活写した書で、家畜化された穀物生産複合体の所有権を奪い合う初期国家のエリートと最強の野蛮人たる遊牧騎馬民族という闇の双生児の激烈な闘争と隠微な共謀の世界史を描く書。最新の考古学と生物学と歴史学を総動員しヤンガードリアス期後の定住化から最初期国家の成立にいたる歴史の謎に挑んだ意欲作。炭水化物抜きダイエットの副読本と違うからご注意を😁

  • おさむ

    ハラリのサピエンス全史で印象的だったのは、農耕を始めたことで人類は農作物の「奴隷」になったとする解釈。本著はそれに通じる。穀物栽培と定住の開始と国家の始まりの間にある4000年の空白に着目。中央集権的な初期国家とは別に緩やかな平等主義的な湿地社会が存在したのだと推察する。そして植物も家畜も人間に「飼い慣らされていく」につれて、幼形成熟が進む。人間も感染症やストレスで死亡率が高まり、逃げ出す人が増えて国家は崩壊する。こんな紆余曲折を経て国家は生まれた。遊牧民の隆盛や現代中東のISの存在を考えると(続く)

  • サアベドラ

    農耕と狩猟採集、定住と非定住、文明と非文明の関係に見直しを迫る文明論。著者はイェール大学の政治学者・人類学者。農耕の開始と国家の形成は必ずしも人類の進歩とはいえず(狩猟採集民に比べて初期の農耕民はむしろ健康状態が悪化している)、定住者と非定住者の関係は従来考えられていた以上に流動的で相互補完的であったと論じる。農業革命の見直しについては割と前から言われているのでそこまで意外ではないが、そこからさらに踏み込んで論じている点が興味深い。ただ、根拠が不足している部分を著者の思想で補っている部分があるのも事実。

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