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ISBN 10 : 4588675052
Content Description
急激なグローバル化の波は近年、シアトル・ジェノヴァ・メルボルン・ソウルなど世界の主要都市で、IMF・WTOや世界銀行の会議のつど反対デモを引き起こしてきた。本書は、その複合的な諸過程・諸活動、矛盾と対立をはらむ力学の解明を目指す。国際分業つまり労働と権力の分割、移住・貧困の実態、新リージョナリズムの動向、各地での反応の位相を検討して、「包括」と「排除」のシンドロームを明らかにする。ポランニー、グラムシ、ブローデルに依拠し、東部アジアと南部アフリカを中心に100以上の地域での調査を踏まえて、抵抗の文化と「新自由主義の倫理とグローバル化の精神」をも問う。
目次 : グローバル化の力学/ 第1部 労働と権力のグローバルな分割(国際分業を再考する/ グローバル化と移住/ グローバルな貧困とジェンダー/ マージナル化:モザンビークにおける市場の開放)/ 第2部 リージョナリズムとグローバル化(「新リージョナリズム」/ グローバル・ヘゲモニーとリージョナリズム/ グローバル化へのサブリージョナルな反応)/ 第3部 グローバル化に対する抵抗(グローバル化に対する抵抗―その概念化/ 環境型抵抗政治/ グローバルな組織犯罪/ 結論:満足派と不満派)
【著者紹介】
ジェームズ・H.ミッテルマン : 1944年生まれ。現在、アメリカン大学(ワシントン)の国際サービス大学院教授。ニューヨーク州立大学、コロンビア大学などで国際関係論や国際政治学を講じ、またマレーシアや南アフリカをはじめ海外の諸大学の教壇に立つなど国際的に活動している。2000年に立命館大学国際関係学部の客員教授として来日もしている
田口富久治 : 名古屋大学名誉教授
松下冽 : 立命館大学国際関係学部教授
柳原克行 : 立命館大学非常勤講師
中谷義和 : 立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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