ジェローム・デーヴィド・サリンジャー

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ナイン・スト-リ-ズ

ジェローム・デーヴィド・サリンジャー

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784770022356
ISBN 10 : 4770022352
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1997
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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三年程前に読み始めたものの挫折。多少は英...

投稿日:2013/08/21 (水)

三年程前に読み始めたものの挫折。多少は英語力がアップしたのでは? というささやかな期待を込めて再挑戦するもやはり途中で手が止まってしまう。意味がわからないのだ。語彙4割に加えて想像2割+創造1割(=計7割)という雰囲気読みの限界なのだろうがどうにも悔しいので、(結果的に何度も繰り返し読んでいる)冒頭の”A Perfect Day for Bananafish”にターゲットを絞って分析してみることに。 二回続けて読んでも腑に落ちないため、不本意ながら「ナイン・ストーリーズ」で柴田元幸 訳の「バナナフィッシュ日和」を読んでみるとそれなりに読解できていたことが判明。しかし困ったことに、日本語で読んでも、というか日本語のほうが輪をかけて難解に感じられた。ふだんはこのような読み方はしないのだけれどせっかくなので「ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)」で野崎孝 訳の「バナナフィッシュにうってつけの日」も含めて3種類を付き合わせてみた。 タイトルに関連する科白を引用。 ”You just keep your eyes open for any bananafish. This is a perfect day for bananafish.” 「きみはただ目を開けて、バナナフィッシュを見張ってれば、それでよろし。今日はバナナフィッシュにうってつけの日だから」(野崎 訳) 「君はとにかく目を開けて、バナナフィッシュがいないか見張っていてくれたまえ。今日は絶好のバナナフィッシュ日和だからね」(柴田 訳) これらを読み比べると、翻訳という行為が、横に書かれている文字を機械的に縦に変換することでは断じてないことが身に沁みてわかる。しかし、人称代名詞の選択と文体の違いによって雰囲気は大きく変わってしまうため、あたかも別の作品を読んでいるかのような感覚にとらわれる。そしてオリジナルと翻訳もまた別の作品であると言わざるを得ない。 ”A Perfect Day for Bananafish”5回ほど読んだ段階で、微かな光を感じた(目の錯覚かもしれないけれど)。たかだか15Pの作品なので、10回そして20回と読んでいくうちに、もしかしたらなにか手応えが得ることができるかもしれない。

build2destroy さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Lara

    「ライ麦畑でつかまえて」の著者JDサリンジャーが、9つの短編を集めた。けして明るく、楽しい雰囲気はない。むしろ、奇妙で、不思議で、不可解さが目立つ。何故これら、9作品のか疑問に思った。

  • スイ

    構文はさほど入り組んだものではないのだけど、見慣れない単語が多く、スローペースにならざるを得なかった。 柴田元幸訳が珍しくスッと読めなかったのは、この原書の空気まで訳そうとしていたからもあるのかと思う。 しかし、スッと読めないことで一語一語しっかり読めた、この9つの物語には合っている文なのだろう。 会話文が活き活きしていて好き。

  • 佐島楓

    シチュエーションが想像しづらい短編が多くて、英語力のなさを痛感した。登場する人は不器用な人が多いように感じた。サリンジャーだから、というバイアスがかかっているからかもしれないが・・・。とにかく語彙を増やす努力をしなければ。

  • コニコ@共楽

    柴田元幸氏の翻訳を読んでから、原語ではどんな文体かを知りたくて手に取ってみた。思ったより一文一文が短く、キビキビと読みやすい。半世紀以上前にこの文体はとても新鮮でおしゃれだったんだろうと思う。面白いのは、大人より、子どもの方が難しい単語を使っていること。エズメやテディがその例。短篇の作品が進むごとに宗教色が強くなっていく雰囲気が出てきて、年を追うごとにサリンジャーのイキイキとした文がしぼんでいく気がした。

  • イタリアンでこちん

    原書読みました。絵画を表現する時に、感動した絵画は目を閉じれば、鮮明にありありと光の陰影と美術館のムードまでをも再現出来ますよね。脳の中に鮮やかに。でもその感覚を言葉を媒体にして、口語で表せますか、ペンを使って文章に書き落とせますか、又、筆を手にして形として描けますか、勿論、私にはその様な、優れた才能は全く無いので色彩、色調を言葉で表現したり、描く事は到底できません。サリンジャーはこの感覚をこの九編の短編に纏め上げてタイプの異なる「Cheat」を表している様に感じました。 続

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