ジェリー・z.ミュラー

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測りすぎ 社会・組織を破壊する数値信仰

ジェリー・z.ミュラー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622087939
ISBN 10 : 4622087936
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

教育、医療、ビジネス、行政、NPO…業績評価が組織をダメにする根本原因を分析。パフォーマンス測定への固執が機能不全に陥る原因と、数値測定の健全な使用方法を明示。巻末にはチェックリストを付す。

目次 : 1 議論(簡単な要旨/ 繰り返す欠陥)/ 2 背景(測定および能力給の成り立ち/ なぜ測定基準がこれほどほど人気になったのか/ プリンシパル、エージェント、動機づけ/ 哲学的批判)/ 3 あらゆるものの誤測定?―ケーススタディ(大学/ 学校/ 医療/ 警察/ 軍/ ビジネスと金融/ 慈善事業と対外援助/ 透明性が実績の敵になるとき―政治、外交、防諜、結婚)/ 4 結論(意図せぬ、だが予測可能な悪影響/ いつどうやって測定基準を用いるべきか―チェックリスト)

【著者紹介】
ジェリー・Z・ミュラー : アメリカ・カトリック大学歴史学部教授。専門は近代ヨーロッパの知性史、資本主義の歴史

松本裕 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    測る。評価のためのデータ収集・分析・評価。一見、正しいようで、実はそうでもないリスクが高いことを、論理的に展開している1冊。まさしく、こういう視点を持っていないと、形骸化・悪影響となる。ますます、こういう傾向が高くなる中、それだけに眼を向けるようになり、肝心なものが忘れされるし、納得感も薄くなり、組織の硬直化につながる。難しいことだが、絶えず、見直し続けることだ。

  • sayan

    みすず書房の書籍は、その高い専門性(人文系)と装丁の白に引き付けて「白難解」と言われる。ところが本書は趣が異なる。タイトル通り、本書では「過剰な測定や不適切な測定」がもたらす弊害、つまり測定基準への「執着」を議論する。説明責任と実績測定をセットにする風潮は「実績測定で(個人が)判断されることがクセづくとイノベーションが妨げられる(人は失敗のリスクが高い行動を避ける)」とする一文は常に新鮮さ失わない。測定基準が脱熟練(合理化=経験と勘への依存脱却)の促進と自由裁量の喪失にあると著者が展開する議論は興味深い。

  • shikada

    数値目標を重要視しすぎることの弊害を述べた一冊。数値目標は、一見非常にわかりやすい指標で、その達成度に応じて報酬が与えられる組織も多い。しかし、その数値目標を達成すること自体が目的化すると、弊害が生じる。極端な例では、生徒のテストの点数をアップした教師にボーナスを与える制度を作ると、教師はテストで高得点を取るための小手先の技術ばかり教え、学力の低い生徒を「障害児」として分類して評価対象から外す。死亡率の低下を目標にする病院は、重症患者を受け入れなくなる。そうした本末転倒が起きる理由を丹念に説明している。

  • きゃれら

    自分の仕事は実質業績の数値分析みたいなことが多かった。数値化できないことは改善できないみたいな言い方に共感してたこともある。でも今は確信を持って否定できる。大事なことは数値化できない。本書は、数値化の罠にハマった米英の病気についてのレポート。数字の中身がちゃんと分かってない人が、数字に基づいて判断することの怖さがよくわかる。正直、よくわかっていることについての記述だから僕にはそんなに面白いものではなかったが、「数値化の鬼」みたいな本に感心している人にはいい解毒剤かもしれない。

  • nbhd

    今の僕の好奇心のド真ん中にズキュンッと命中の本だった。原著は2018年。そうなの、測りすぎなの。測ることは悪くないのに、測ることに「命懸け」になっちゃってるから、なんかヘンになってるんだよ資本主義は。いちばんガツンときたところは、現代資本主義がやってることって、社会主義の計画経済の丸コピじゃんって著者がツッコむところ。すでに20世紀で失敗したことを、今もコンサルが跋扈して再演している。データサイエンスやAIで、上っ面の測定執着は加速していくのだろうな。疎外は続くよどこまでも、と思った。名著だ。

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