ジェニファー・ラール

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こわれた絆 代理母は語る

ジェニファー・ラール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865001488
ISBN 10 : 4865001484
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

癒されない悲嘆にもがきながら、同じ苦しみを味わう女性を一人でも出さないことを願って、声を挙げた世界各国の代理母たち。その「語り」は、巨大化する生殖産業下での商業代理出産のみならず、善意で行われたはずの無償代理出産の闇をも明らかにしていく…。

目次 : 戻れない血の契約(キャシー(カナダ))/ 人生最大の過ち(オクサナ(ジョージア))エヴァ・マリア・バッヒンガーへの語り/ 匿名はもうたくさん―私はどのようにして複数回卵子ドナーに仕立て上げられたか(マギー(米国))/ 不完全な赤ちゃんを妊娠したら、使い捨てに(ブリトニー(米国))/ 知る権利なし(ナターシャ(ロシア))エヴァ・マリア・バッヒンガーへの語り/ 哀しい家族のつながり―息子に再び会えるでしょうか?(オデット(オーストラリア))/ 私の代理出産が、悪夢になったとき(デニース(米国))/ 私は孵卵器(ナタリア(ロシア))エヴァ・マリア・バッヒンガーへの語り/ 利用されだまされ、経済的にも破綻して、打ちのめされた(ケリー(米国))/ 代理出産が家族をこわした(ロブ(オーストラリア))代理母のパートナー〔ほか〕

【著者紹介】
柳原良江 : 東京電機大学理工学部共通教育群教授。1972年生。2003年早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。東京大学大学院人文社会系研究科グローバルCOEプログラム特任研究員、イェール大学客員フェロー(東大‐イェールイニシアティブによる)等を経て現職。専門は生命倫理学、科学技術社会論、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

    2022年10月刊。本書は代理母と卵子提供者の辛い体験談であり、論はあまりない。しかしその主張は明確で、これらの悲劇を防ぐには「全世界での代理出産の禁止」が唯一の解決策だとしている。全てのリスクが代理母に押し付けられる構図は規制では防げないという。これは売買春反対と同じ主張だ。なお編者はフェミニスト。 国や事情は違っても体験談に共通点もあった。それは依頼人の外道っぷりだ。何故ここまで代理に妊娠してくれる人にゲスな言動が出来るのかと思ったが、それは代理出産それ自体の問題と気づいた。→

  • 水蛇

    まえから疑問があった代理出産。ひとりの女性として泣いてしまった。仮に代理母たちが幸せだと公言してもこのビジネスを支持できないという思いが強くなった。わたしたちの臓器はレンタル可能な容れものではないし、心身の健康や命もこうやって売買されるべきじゃない。セックスワークとおなじで本人の選択だって言うひとが必ずいるけど、選択肢にある時点でおかしいんだよ。自尊感情の欠如や貧困の受け皿として存在すること自体がまちがってる。さらに代理出産の依頼者になんの審査もないって、生まれてくる命をなんだと思ってるんだろう。

  • きぬりん

    ひどく傷ついた代理母経験をもつ女性を中心とした証言集。多少とも利他的な動機から代理母を引き受けた女性の方が母子の絆を強く形成してしまい、遺伝的なつながりがなくとも、産んだ子との別離を耐え難く感じる傾向がありそう。依頼者は代理母に対して冷淡、または彼我の差を感じて敵意さえ示すことがあり、その依頼者の態度が代理母の不信を招き、あんな親には任せられないとしてますます母子の絆を強化してしまうという悪循環。しかし依頼者と揉めると代理母は、援護皆無の圧倒的不利に立たされ、深い傷を負い泣き寝入りを強いられるという次第。

  • しゃる

    有償無償の代理母であった各国の女性や関係者から話を聞き、語りを集めた合作かつ力作。保守派や革新派の複雑な思想上の関係や構造も踏まえた告発が活動者たちの深い洞察を窺わせる。 代理母を取り巻くウクライナ侵攻やコロナ禍の影響も言及される。災害、紛争、感染病危機のなか、業者は少しでも損なく益あるよう、避難先でストレスを抱える代理母に緊急帝王切開を強いて子どもを取り上げ、海外の依頼者へ送る。代理母には二度と会わせない。 訳者らが葛藤したように、原著者らと私の思想が必ずしも一致する立場にあるとは思わないが、良著。

  • TNdler

    リプロダクティブヘルスライツに関心があるため、読んでみた。よくインスタでセレブが代理出産で赤ちゃんを授かったことに対して肯定的なコメントしかないことがわたしはうっすらと気味悪く、(代理出産は人身売買なのでは…?)と思っていたので、とりわけ知りたかった代理出産のキラキラした部分でないところが書いてある本だった。妊娠出産っていつもうまくいくわけではないし、特に依頼者の女性が妊娠した代理母に対して猛烈な嫉妬の感情を向けて嫌がらせをする様子にドン引きした。代理出産に関心があるすべての人が読んだほうがいい一冊。

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