ジェシカ・ブルーダー

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ノマド 漂流する高齢労働者たち

ジェシカ・ブルーダー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393333648
ISBN 10 : 4393333640
Format
Books
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一見、キャンピングカー好きの気楽なリタイア族。その実、車上生活しながら、過酷な労働現場を渡りあるく人々がいる。気鋭のジャーナリストが数百人に取材、老後なき現代社会をルポ。日本の明日を予見するノンフィクション。

目次 : 第1部(スクイーズ・イン/ 八方塞がり/ アメリカを生きのびる ほか)/ 第2部(アマゾン・タウン/ クォーツサイト/ ラバートランプ集会 ほか)/ 第3部(ホはホームレスのホ/ RTRへの帰郷/ 椰子の殻に入るタコ)

【著者紹介】
ジェシカ・ブルーダー : ジャーナリストとしてサブカルチャーと経済問題を中心に取材・執筆活動を行うかたわら、2008年からコロンビア大学ジャーナリズム大学院で教鞭をとる。『ニューヨーク・タイムズ』に長年にわたり寄稿するほか、AP通信、ロイターなど多数の媒体で記事や写真を発表。多数のウェブマガジンのコラム執筆や編集にも携わる。『ノマド―漂流する高齢労働者たち』はディスカバー・アウォーズのノンフィクション部門で2017年の最優秀賞を受賞。J・アンソニー・ルーカス賞およびヘレン・バーンスタイン賞においては最終候補リストに残った

鈴木素子 : 翻訳家。埼玉大学教養学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    日本ではオンラインの発達によりオフィス以外で仕事をする人をノマドワーカーと理解されてきた。しかしアメリカでのノマドは、仕事も住居を失って全国を漂流する高齢者たちを意味するとは。昨日までの中産階級が破産や病気、離婚などで何もかも失って路上に放り出される有様が世界一豊かな国なのだ。まして、広大なアメリカを失業者がトレーラーハウスで転々としているとは。アマゾンの宅配利用が普通になっているが、彼らを搾取することでシステムが成立している事実から目をそむけてはならない。こんな彼らは大統領選挙でトランプを支持したのか。

  • kinkin

    映画「ノマドランド」が気になって調べていてこの本に辿り着いた。偶然テレビを見ていたらデジタルノマドについて取り上げていた。パソコンだけで世界を渡りネットビジネスをする人々。同じノマドでもアメリカの「ノマド」たちは簡易トレーラーや車に改造を加え、アマゾンなどに短期契約で低賃金で働き車の中で生活。空き地やスーパーの駐車場で眠りデジタルノマドの対極にあることを知った。日本でも同じだが物価や住居価格が高騰で行き場のない高齢者。私もそのひとり。大谷に歓声を上げる人々は今のアメリカでは少数派なのかも。図書館本

  • harass

    リーマンショックなどで家賃が払えなくなった高齢者たちは車上生活者になり、Amazonの配送所などでの短期間低賃金労働をこなしながら季節に合わせて米国内を移動するものたちが多い。彼らに同行し取材したノンフィクション。ホームレスではなく、ハウスレスだと、プライドを保ち、逞しくも生きていく彼ら。米国独自の自然主義や反文明主義の匂いを感じさせる。個人的には、彼らの中で目立ちやすいコミュお化けではなく、孤独を好むタイプの人々も少数ながらいるのを面白く感じた。また、彼らに非白人が皆無ないこともまた面白い。おすすめ良書

  • nobi

    アメリカの住宅バブル崩壊やリーマンショックの影響がいかに甚大であったか。住宅などをローン支払いとしていた人達は生活に行き詰まり低所得者層に移行した高齢者が急増する。彼らが選択せざるを得なかったのは車上生活と高齢者でも受け入れてくれる単純労働。大手通販会社などブラック企業の如く彼らを扱うなど問題はありつつ、広い駐車スペースにはコミュニティが生まれてくる。その一人六四歳のリンダを中心にブルーダーは彼らノマド(放浪の民)の姿を追っていく。しっとりとした文学的な叙述があるわけではないのに何かせつせつと迫ってくる。

  • キク

    放浪民を意味する「ノマド」。古来より馬と共に生きて定住しない人々はいた。現代アメリカの白人労働者は家賃や固定資産税から逃れるために、キャンピングカーで生活を始めた。広大なアメリカを舞台に、Amazonやウォルマートの倉庫で季節労働の口を求め移動を続けるノマドを描いた、現代アメリカの叙事詩になっている。日本では行き詰まると、ホームレスになるか福祉に頼ることが多い。でもアメリカ人はワーキャンパーとして生きることを選ぶ人がかなりいる。タフだ。「受け入れる」「抗う」、何を美徳としてきたかという文化史的違いも感じた

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