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ISBN 10 : 4326101539
Content Description
未発表の論文、思索の変遷が辿れるものの2つの観点から選んだ論文18編を収録し、更に従来紹介されることの少なかった「画像・絵画の知覚」に関する論稿を収めた。ギブソン理論のエッセンスを集成。
【著者紹介】
ジェームズ・ジェローム・ギブソン : 1904‐1979。アメリカの知覚心理学者であり、生涯に三冊の書物を著した。『視覚世界の知覚(The Perception of the Visual World)』(1950)では、空間の概念を再構築し、奥行きの知覚を直接規定する「刺激」を探求した。また、『知覚系として捉えられる諸感覚』(1966)では、知覚という能動的過程を担う機能的単位として「知覚系」の概念を提唱した。さらに、『生態学的視覚論』(1979)では、知覚を「生活体と環境との相互依存関係として環境において生起する生態学的事象」と捉え、知覚される環境の特性について詳細に記述した。ギブソンが提唱したアフォーダンス(「生活体との関係において規定される環境の特性」)の概念は、生活体と環境との相互依存関係を指し示している。ギブソンの思想の根幹を成すのは、認識の対象とは「身体内部や脳で生じる外界の表象」ではなく、外界に存在する事物や事象だとする、直接知覚論である
エドワード・リード : 1955‐1997。著名な生態心理学者であり、科学的研究を実践しながら哲学的問題に取り組む「応用科学哲学者」であった。『エコロジカル・サイコロジー』誌の編集者の一人として活躍したが、残念ながら97年に早世した。トリニティカレッジ(米コネティカット)の学部時代には、進化論とポパーの科学哲学を研究し、ボストン大学では科学哲学を研究すると同時に、心理学の助手を務めた。77年に、レベッカ・ジョーンズと結婚する。彼は、妻と共に、82年に『直接知覚論の根拠』を編集し、88年には、優れたギブソンの学問的伝記である『ギブソンと知覚の心理学』をまとめている。その後、リードは、『アフォーダンスの心理学』、『経験の必要性』、『魂から心へ―心理学の誕生』の3冊の重要な著作を矢継ぎ早に出版した。亡くなるまで、次作となるウィリアム・ジェームズの伝記の執筆に取り組んでいた。ペンシルベニアのフランクリン・マーシャルカレッジに職を得て、同大学に「心の科学と哲学研究」プログラムを開設した
レベッカ・ジョーンズ : 80年代の終わりに専門を心理学から医学に移し、ペンシルヴァニア大学の医学校を修了。当地の病院で研修を積む
境敦史 : 1961年兵庫県生まれ。1992年慶応義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程修了・博士(心理学)。現在、明星大学人文学部心理・教育学科(心理学専修)助教授
河野哲也 : 1963年東京都生まれ。1993年慶応義塾大学大学院文学研究科哲学専攻後期博士課程修了・博士(哲学)。現在、玉川大学文学部人間学科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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