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分離独立と国家創設

ジェイムズ・カー リンゼイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560091197
ISBN 10 : 4560091196
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ソマリランドからイスラム国、満洲まで、国家とは何か、どのような条件が揃えば国家たり得るのか? 100の問いで考える。

【著者紹介】
ジェイムズ・カー=リンゼイ : 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)欧州研究所研究員。バルカン半島と東地中海における紛争、平和、安全保障(特にキプロス問題、ギリシャ・トルコ関係、コソボ)、EU拡大、国際政治における分離と承認などを研究テーマとする。欧州連合、欧州評議会、国連など、多くの政府や国際機関のアドバイザー/コンサルタントを務めている。自身のYouTube番組「紛争と国際関係の分析」を運営し、各15分未満の番組は日本語の字幕解説がついたものもあるなど、日本への情報発信も意識している

ミクラス・ファブリー : 米ジョージア工科大学准教授。トロント大学で国際関係学の学士号を、バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で政治学の修士号と博士号を取得。正統な国家、政府、領土の主張と紛争を規制する国際規範を中心に研究している。現在、国際関係における領土保全規範の理念と歴史的実践をテーマとした書籍プロジェクトを進めている

小林綾子 : 1985年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科准教授。在スーダン日本大使館専門調査員、米ハーバード・ケネディ・スクール研究員などを経て現職。専門は、国際政治学、紛争・平和研究、国際機構論、グローバル・ガバナンス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    国際政治の世界で、国家が生まれたり、分かれたり、消えたりするのがどういうことかを、国家とはいかなるものかという基本的な内容から説き起こしていく。よく分かっていたつもりの国家について、いくつも新しい見方を呈示されて、極めてためになる読書だった。おそらく大学の適すとをを㋒呈して書かれており、質問をたててそれに答えていく形式であり、かなり高度な内容だがわかりやすい。承認されていない国家や領域の事情、例えばコソボやキプロス北部などについてもコンパクトに整理されていた。しかしナゴルノ・カラバフって消滅したのね。

  • よっち

    国際関係論や国際法の中心的アクターであり続ける国家。どのような要素や条件が国家たらしめるのか。様々な国の形を網羅した国家論。そもそも国家や主権、確定した領域とは何か。国家の定義、独立と分離の違い、国家として承認されるとはどういうことか。アメリカやラテンアメリカ諸国、脱植民地化としての独立、あるいはソビエトやユーゴスラビアやチェコスロバキアなどの事例を取り上げる一方で、未だ燻る各地の分離問題や地域紛争も扱っていて、国家たらしめる機構や国際社会の参加など、国としてあるべき姿を様々な形で浮き彫りにしていました。

  • akiakki

    国際政治においてモンテヴィデオ条約で4つの特徴が定義され、かつ独立した政治単位として扱われる国家。ある条件で独立した国もあれば、同じような条件がそろっていても独立できなかった国も存在する。そんなケーススタディが多々まとめられている。面白かったのは、分離独立に対して他国からの承認の有無は主権の侵害だとの抵抗が生じるのに対し、国際政治の場では承認の数が一種の正統性を示すパラメータになっている点。国連が存在しても分離独立を行うための正式な行政プロセスは存在していない点だった。

  • メロン

    国家とは?その定義とは何か。義務教育の記憶がある日本人ならば「領土」「国民」「主権」と答えるだろう。国際法に少し詳しい人ならこれにひとつ付け加えて、永久的住民、明確な領域、政府、他国と関係を取り結ぶ能力と答えるかも知れない。 しかし、台湾、パレスチナ、コソボというように国家承認を他国から受けておりかつ明白な領域、政府、国民がいるが、国連に加盟していない(できない)国もある。 翻って他国には承認されていないが、ソマリランドや沿ドニエストル、北キプロスといった国々...世界を見渡せば極めて、難しい問題である

  • とりもり

    面白い。国家性要件としてモンテヴィデオ条約の4条件(@確定した領域、A永住人口、B政府、C他国家と関係を取り結ぶ能力)に加えて、他国からの承認が重要だとする。4条件を備えていても、中国との関係を慮って独立国家として承認されない台湾の事例などを見ればその点は明らか。一方で、大宗の国から承認されていても一部の大国の反対で独立国家として認められないケースもあり、なかなかに複雑…。国家と民族性が結びつくと紛争化する可能性が高くなるので、現代ではより高次の国家概念が希求されているのかも知れない。★★★★☆

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