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「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている

ジェイムス・スーズマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140817964
ISBN 10 : 4140817968
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「2030年に労働時間は週15時間になる」と経済学者ケインズは予言した。はるか昔、すでにそれを実現した人々がいる。文明の成功が、どれだけ持続したかで決まるなら、カラハリ砂漠の狩猟採集民ブッシュマンは、人類史上最も成功したと言える。何万年も前から、週15時間の狩猟採集で暮らし、岩絵や物語を楽しみながら繁栄してきた。勤勉を美徳として物に囲まれる現代人よりも、はるかに豊かな暮らしを享受していたのだ。はたして私たちの「労働」や「豊かさ」についての考え方は、正しいのだろうか?気鋭の人類学者が、ブッシュマン社会を通して、現代文明の“常識”を根底から問い直す意欲作。

目次 : 第1部 古い時代(勤勉の報酬/ 母なる山/ 浜辺の小競りあい/ 入植者/ いまを生きる/ ツムクウェの道路)/ 第2部 過酷で豊かなカラハリでの暮らし(洞のある木/ 強い食べ物/ ゾウ狩り/ ピナクル・ポイント/ 神からの贈り物/ 狩猟と獲物への感情移入/ 狩りの成功を侮辱する)/ 第3部 新しい時代(ライオンが危険な存在になるとき/ 恐れと農業/ ウシの国/ 狂った神々/ 約束の地)

【著者紹介】
ジェイムス・スーズマン : Ph.D.社会人類学者。南部アフリカの政治経済を専門とする。25年以上、南部アフリカであらゆる主要なブッシュマン・グループとともに暮らし、調査してきた。スマッツ特別研究員としてケンブリッジ大学でアフリカ研究に従事。シンクタンク「アンスロポス(Anthropos)」を設立し、人類学的観点から現代の社会的・経済的問題の解決を図る。ニューヨーク・タイムズ紙でも執筆。『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』は2017年度ワシントン・ポスト紙ベストブック50冊および米公共ラジオ局ベストブックに選ばれた

佐々木知子 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 白玉あずき

    コロナウイルス禍の下で読むと一段と興味深い。「週に15時間しか〜」と帯に有るが、<人類が狩猟・採集社会から農耕・牧畜社会に「進化」した事で、労働が強化され苦役となり、資本が蓄積されて格差が生まれた>という従来一般の視点から書かれた書ではない。帯はミスリード。狩猟・採集社会での人の世界観価値観、生活様式が、入植した白人農場主のルールによって破壊され駆逐された様、北アメリカ大陸の歴史を彷彿とさせる姿がメインとなる。土地を私有することが両方の文化の共生を不可能にする。自然や動物を人間と一体として

  • トラッキー

    本当の豊かさとは何か?モノに不自由しない生活でもない、すべての時間が充実した生活でもない。あちらこちらに出かけられる生活でもない。ブッシュマンが長年そうしてきたように、必要な時に必要なだけの食べ物が得られて、あとの時間は、休んだり歌ったり自由に過ごすことができる生き方ではないのかという、現代社会の常識への強烈なアンチテーゼ。土地も資産も時間も効率的に使わないと、万一に備えて貯めておかないとと計画を強いられる生活は、実は豊かではないのかも知れない。ブッシュマンの生活ができるわけではないが、考えさせられる。

  • Q

    カラハリ砂漠に住む狩猟民族と一緒に25年も暮してみたレポート。決して彼等が豊かだとは思えなかった。特に先進国による文化侵略は彼等の生活を完全に破壊してしまった。これは高度な知的生命体と地球人が出会うことに似ている。そのファーストコンタクトは我々をどう変えるのだろうか?文明の進化と知的探求を止めてはならないと感じた。その探求が「労働」ではなく「楽しみ」になる未来が到来することを祈りたいし、またその未来に貢献したい。

  • takao

    印刷が今ひとつだな。

  • ももお

    ★★★☆☆図書館で借りた。冗長で読みづらく、何が言いたいのかさっぱりわからん。セレンディップで要約を読んで、読んだこととする。時間感覚が資本主義文明とは異なっていたり、獲物を仕留めた狩人をわざと侮辱することで平等主義を維持する文化だとは!

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