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ISBN 10 : 4037280809
Content Description
“車いすに乗った女の子ってのは、愛らしくていつもニコニコしてるはずって、みんなに期待されすぎちゃうんだ。残念ながら、わたしにだって意志はある。”(本文より)
脳性まひのため、車いすで生活を送る12歳のエリー。夢はプロのお菓子職人になることで、有名なベイカーに手紙を書いているとき以外は、お菓子づくりの練習をして過ごしている。エリーは学校教師の母親とふたり、アメリカのテネシー州ナッシュビルに暮らしていたが、認知症がひどくなってきたおじいちゃんを手助けするため、期間限定でオクラホマ州の田舎に引っ越すことになる。
ただ、新しい町では、すべてをイチからやり直さなくてはいけなかった。学校では、「車いすの転校生」であるだけでなく、トレーラー・ハウスに住む「トレーラーパークの子ども」としても、みんなから冷たい視線を向けられてしまう。でも、ふたりの風変わりな友だち??はっきりものを言うコラリーと、「超オタク」なバート??に出会ってから、エリーはだんだんと、「ずっとここにいたい」と思うようになっていく。そんなときエリーの母親が、医療設備の整った元の町にもどろうと言いだして‥‥。
人生が期待どおりにいかないときは、どうすればいい?
つらいときでも、前向きに進む力をくれる物語。
★アメリカのレビューより
やさしく心あたたまる、すばらしい物語。
ーR. J. パラシオ(『ワンダー』作者)
エリーの物語は、人生の重荷は友人や家族、そしておいしいパイがそばにあれば、かならず軽くなることを思い出させてくれる。
ー米情報誌パブリッシャーズ・ウィークリー
脳性まひをもつ息子の母親である著者は、エリーと母親の愛と緊張に満ちた関係を、痛切なまでにリアルに描いている。(中略)障害、家族、そして成長について、率直かつエモーショナルにつづった作品。
ー米書評誌カーカス・レビュー【2019年ベストミドルグレード選出】
【著者紹介】
ジェイミー・サムナー : アメリカ・テネシー州ナッシュビル在住。作家。児童書作品に、デビュー作である本作とその続編『Time to Roll』『Rolling On』などがある。また、脳性まひをもつ息子の母親であり、特別支援を必要とする子どもを育てることについて幅広く執筆している
中井はるの : 翻訳家、作家。『木の葉のホームワーク』(講談社)で第60回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。英国文化史、ビアトリクス・ポター研究のフィールドワークを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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