ジェイソン・レナルズ

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エレベーター

ジェイソン・レナルズ

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152098788
ISBN 10 : 4152098783
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

#掟:愛する誰かが殺されたなら、殺したやつを見つけだし、かならずそいつを殺さなければならない。―ウィルの兄が射殺された。悲しみに暮れるウィルが兄の洋服箪笥から見つけたのは、1挺の拳銃。仲間内に伝わる「掟」に従って犯人を殺すため、彼は部屋を抜け出し、エレベーターに乗り込む。自宅のある8階から地上に降りるまでの短い時間に出会ったのは、もう会えるはずのない、「やつら」だった…少年の復讐のゆくえを斬新な手法で描く衝撃作。アメリカ探偵作家クラブ賞、ニューベリー賞銀賞など全10賞受賞。

【著者紹介】
ジェイソン・レナルズ : 1983年生まれ、ワシントンD.C.出身。メリーランド大学英文学科を卒業。卒業後ニューヨークのブルックリンに引っ越す。学生時代の友人と自費出版した詩集がエージェントの目に留まり、2009年に詩集My Name Is Jason.Mine Too.でデビュー。中学校のエリート陸上チームに所属する4人を主人公としたTrackシリーズの第1巻『ゴースト』は、全米図書賞のファイナリストに選出されている。現在は、故郷ワシントンD.C.で執筆活動を続けている。受賞:エドガー賞YA部門受賞/ロサンゼルス・タイムズ文学賞YA部門受賞/ウォルター・ディーン・マイヤーズ賞受賞/ペアレンツ・チョイス賞書籍部門金賞/ニューベリー賞銀賞/プリンツ賞銀賞/コレッタ・スコット・キング賞銀賞/全米図書賞YA文学部門ロングリスト選出/『エンターテインメント・ウィークリー』誌ベストYAブック選出/バズフィード・ベストブック選出

青木千鶴 : 白百合女子大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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青年が、銃で撃たれた兄の復讐を思い立つと...

投稿日:2021/04/09 (金)

青年が、銃で撃たれた兄の復讐を思い立つところからスタートします。 エレベーターを降りるごとに問いかける亡き者達。 温かくもあり、そんな懐かしい者たちのために仕返ししたくもなりますが、最後の一言で我に返って欲しいという作者の願いが如実にあらわれます。 ネタばれを読まずに一読すべき本。

50バッテリあ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 🐾Yoko Omoto🐾

    兄が射殺された。犯人はきっとアイツだ。兄が部屋に隠し持っていた拳銃を手に、自宅のある七階からエレベーターに乗り込むウィル少年。逸る気持ちに反してエレベーターは各階に停止し、その度に思いもよらぬ人物が乗り込んでくるが…。子供なりの掟に従い復讐を誓いつつも、恐怖心に揺れる少年の心情を、散文詩のような文体で綴った印象的な作品。子供が簡単に銃を手に出来るような国で、呆気なく人を撃ってしまうような子供になってほしくない、そんな作者の思いが伝わってくるようだった。どこか「怪物はささやく」を想起させるような良作。

  • ケイ

    活字の並び方、ページのレイアウト、そして装丁が非常に工夫されていて、小説と漫画のあいだのような、 一種のアート作品として出来上がっている印象を受けた。英語で読んで、その感覚がつかめたらもっと中に入り込めるかもしれない。銃と少年ということで、中村文則氏の『銃』を思うと、あちらにある言いようのない悲しみや鋭さと比して、こんなにも死がたくさんあるのに「癒し」と「愛」を強く感じる。そして、それこそが作者が書きたかったことだと思う。

  • buchipanda3

    詩のような文体の小説。主人公の少年ウィルの、内に、外に向けて発するようなリリックな文章にすっと取り込まれ、その空間に居合わせている自分がいた。エレベータという閉空間。他に誰もいないはずの無機質な空間。そこで起きた僅か一分程度の短い時間の出来事は不思議なものだが確かなものだった。どこか幼さを残す少年と大人達の淡々としながらも生々しい会話。肉親や仲間の愛情なんて優しい言葉は似合わない雰囲気だが、確かな思いが力強く伝わってきた。ガシャンというエレベータの停まる音が聞こえてくる。その音を耳に残しながら本を閉じた。

  • aquamarine

    兄を射殺され、掟に従って犯人を射殺しようと部屋を出てエレベーターに乗り込んだウィル。エレベーターが一階に下りるまでの短い間に各階から乗り込んでくる人たちとの会話が、ポエトリーという詩のような手法で、アーティスティックな横書配置と地模様を加えて綴られます。ウィルの葛藤が綺麗な翻訳で、すとんと胸に落ちてきます。銃や銃による人の死が身近でない私達は現地の人とは受け取るパンチの大きさは違うのでしょう。それでもラストの二語は息を飲みました。各階のボタンの挿画と鉄格子のイラストが雰囲気を増してとても良かったです。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    兄ショーンが死んだ。少年は身を引き裂かれるような悲しみに襲われ、決意する。長い事、伝えられてきた掟に従い、兄の仇と目した男を銃殺しに行こうと。しかし、仇の元へ向かう中、兄貴分だったバック、初恋の相手、ヤクの売人をしていた伯父、伯父の仇を取った筈の父などがエレベーターに乗ってくる。しかし、彼等は皆、死者なのだ。彼らが死を迎えた時の理不尽さ。呆気ない真実。彼らと話す内に見えてくる迷いや怯え。そして…。最後の言葉が意味する事にゾッとした。それは繰り返しの悲劇。断ち切ろうともできない環境があるのだ。少年はどう選ぶ

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