ジェイソン・レクラク

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奇妙な絵

ジェイソン・レクラク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152102799
ISBN 10 : 4152102799
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドラッグの依存症から抜け出したマロリー・クインは、新たな生活を始めるためにニュージャージー州郊外の町スプリング・ブルックのマクスウェル夫妻の元でベビーシッターとして5歳の男の子テディの面倒を見ることになった。離れを自分の部屋として与えられたマロリーは、テディの世話をしながら、おだやかな毎日を暮らすはずだった。だが、彼女はある日、テディが“奇妙な絵”をスケッチブックに描いていることに気がつく。森の中で、女の死体を引きずっている男の絵だ。それは、かつてこの地で起こった殺人事件の場面を描いたと思しきものだ。画家であった被害者の女性は、マロリーが住む部屋をアトリエとして使用していたというが…。そして、テディの絵はますます不気さを増して、5歳児の能力をはるかに超えた、リアルなスケッチとなっていく。一体テディの身に何が起こっているのか?スケッチが示す事件の真相とは?

【著者紹介】
ジェイソン・レクーラック : 長年、フィラデルフィアの出版社クワーク・ブックスで勤めたのち、2017年、The Impossible Fortressで作家デビュー。同作は12カ国で翻訳され、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ヤングアダルト小説賞の最終候補作となった。現在はウェスト・フィラデルフィア在住

中谷友紀子 : 京都大学法学部卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ナミのママ@低飛行中⤵️

    作中の絵がストーリーに不気味さをプラス、なかなか面白い作品だった。21歳のマロリーはドラッグから順調に回復途上の女性。信頼できる相談役の紹介にて住み込みのベビーシッターに採用される。綺麗な街並み、優しく裕福そうな夫婦、5歳になる1人息子テディはお絵描きが大好き。その絵が大人びた意味深なものに変わっていく。少し先は予想できるがもう少し先は見えない。ミステリ要素もプラスして「怖いもの見たさ」全開。でも本当に怖いのは…。MWA賞ヤングアダルト(YA)部門最終候補作、米国のYA作品はテーマが凄まじくてビックリ。

  • ★Masako★

    ★★★★☆ ドラッグの依存症からようやく抜け出し、新しい町でベビーシッターを始めたマロリー。面倒を見ている5歳の男の子・テディは、可愛らしく絵を描くのが好きだ。だがある日のテディの絵に、空想の友達だという女性が描かれていた。それからテディの絵は不気味さを増していき、5歳児が描いたとは思えないかなりリアルな絵へと変わっていく。テディに何が起きているのか?沢山の絵は何を意味しているのか? イラストがとても効果的で心理描写も上手く、終始ハラハラしながら読んだ。とても楽しめたホラー&ミステリ♪【図書館本】

  • おか

    作者のジェイソン・レクーラックは2017年に作家デビュー しかし 翻訳されているのは 2022年のこの作品のみ。思い掛けなくも とっても楽しめた。先が気になって気になって とうとう 今日1日で読了(笑)そして 物語と同時に進化していく絵の存在感はすばらしかった。この絵が無かったら 面白さは半減したであろう。最近よく見る 雨穴さんの『変な絵』に通じるものが有るようなので 其の内 そちらも読んでみたいです。

  • あたびー

    薬物依存から立ち直ったマロリーは、裕福な家庭のベビーシッターとして雇われる。愛らしい子供テディに惹かれるが、その描く絵はなんとも不気味だった。イマジナリーフレンドのアーニャが描かせるというその絵はどんどん変化して行き…「骨の袋」的な話かと思いきや、終盤物語は意外な方向へ舵を切る。ホラー、ミステリー、そしてサスペンス要素が三つ巴。

  • アプネア

    面白かった。これは思わぬ拾い物だった。ホラー・ミステリというジャンルである必要性を、緊張と恐怖を煽る絵で最大限に活かしている。主人公、ひいては読み手に伝えたいメッセージを送り易くするという巧妙さ。5歳の子供が書いた絵から、リアルなスケッチとなる絵まで、細部と細部が響き合って、不穏な共鳴を全体が発している。終盤、全体が繋がっていた事に、後から気づく。誤認誘導を含め、実はものすごく周到な作りになっていたんだな〜・・・。これはおすすめ。

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