Books

自由市場 の世界史

ジェイコブ・ソール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867930632
ISBN 10 : 4867930636
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「自由な市場は、「自由放任」ではなく、人間の手による絶えまない調整によって初めて実現する」―現代の概念を、長い歴史にルーツを持つものとして、魅力的なストーリーの中に描き出すことで知られる著者が、この逆説に挑む!「見えざる手」のアダム・スミスから、更に遙か古代ローマに遡り、世界史の中で、人間と経済の根源を探求する壮大な旅。“自由”な“市場”とは、人類が抱いた「夢」に過ぎないのか?

目次 : 序文―自由市場思想についての新たな起源の物語/ キケロの夢/ 神の経済/ 中世市場メカニズムにおける神/ フィレンツェの富とマキャヴェッリ的市場/ イングランドの「国家による自由貿易」/ オランダ共和国の自由と富/ ジャン=バティスト・コルベールと国家が作る市場/ 太陽王の悪夢と自由市場の夢/ 惑星の運動とイングランド自由貿易の新世界/ イギリスVSフランス―貿易戦争、債務、新たな楽園の夢/ フランスの自然崇拝と啓蒙主義経済学の発明/ 自由市場VS自然/ アダム・スミスと慈愛の自由貿易社会/ 自由市場帝国/ 徳の終焉―自由主義と自由至上主義/ 結び 権威主義的資本主義、民主主義、自由市場思想

【著者紹介】
ジェイコブ・ソール : 南カリフォルニア大学教授。1968年、ウィスコンシン州マディソン生まれ、ロサンゼルス在住。専門は哲学、歴史、会計学。1995年にパリの社会科学高等研究院で高等研究修士号、1998年に英ケンブリッジ大学モードリン・カレッジで博士号を取得。2011年マッカーサー・フェロー(奨学金)を取得

北村京子 : ロンドン留学後、会社員を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • sayan

    自由市場は自然な秩序ではない。倫理、宗教、暴力、制度の衝突から構築された装置だ。本書は自由や市場が中立でも普遍でもない点をキケロ、スミス、フリードマンの思想から描く。顔の見える関係性なしではスミスの共感秩序も寓話だ。岸田政権の貯蓄から投資へは国家が制度から手を引き保障を自由=自己責任の名で個人に委ねた。2025年トランプ政権の相互関税×市場の混乱に直面。制度なき自由は不信の源。制度不在は市場を強者が再設計する余白。バトラーの不平等の権利を認める平等も排除の逆説になる。本書は制度なき時代の知的座標軸である。

  • 遊動する旧石器人

    2024年12月15日初版第1刷発行。〈自由市場〉を考古学(系譜学)的に述べた1冊。本書を読むと、2025年現在の米国大統領の政策も理解出来る。つまり、フリードマン以来のリバタリアニズムに対する揺れ戻しが起きており、政府の強い介入が生じている。小さな政府の時代は、終焉期に入った。そのことは、日本でも変わらない。そうした中において、マルクス・ガブリエルのように倫理資本主義なるものも提示されている。本書の〈自由市場〉の考古学から見ると、ある意味再起的な動きと理解出来る。自由とは?を考える上でも重要な1冊だ。

  • YASU

    人間が生きるための糧を<取引=交換>するという営みが、道徳や倫理的規範に基づいていた時代を経て、利己的営利によって自律的に回るとされる時代に至るまでの思想史を概観している。そのうえでたどり着くのは、およそ政治がまったく介入しない<自由市場>など不可能で、民の福祉のためには何らかの政策は必須だということ。問題はどの産業を(重農か重商か、工業かサービス業のどの部門か等)保護育成するか。その相違がそのまま<歴史>だともいえる。

  • Go Extreme

    自由市場思想についての新たな起源の物語 思想の起源を暴露する発見ほど人をひらだたせるものはない キケロの夢 神の経済 中世市場メカニズムにおける神 フィレンツェの富とマキャヴェッリ的市場 イングランドの国家による自由貿易 オランダ共和国の自由と富 太陽王の悪夢と自由市場の夢 惑星の運動とイングランド自由貿易の新世界 イギリスVSフランス フランスの自然崇拝と啓蒙主義経済学の発明 自由市場VS自然 アダム・スミスと慈愛の自由貿易社会 自由市場帝国 徳の終焉 権威主義的資本主義、民主主義、自由市場思想

  • げんさん

    自由な市場は、自由放任ではなく、人間の手による絶えまない調整によって初めて実現する

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items