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ヴァイパーズ・ドリーム 扶桑社ミステリー

ジェイク・ラマー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594096106
ISBN 10 : 4594096107
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

Jazz漫画の金字塔「BLUE GIANT MOMENTUM」原作者・NUMBER 8氏推薦!
「行間から聴こえるジャズが、激烈な闇を鼓舞する。」


英国推理作家協会 2024年度最優秀歴史ミステリー賞(ヒストリカル・ダガー)受賞作。

「本作は読む者を虜にさせる真のジャズ・ノワールである。」
──デイヴィッド・ピース


1961年、ニューヨーク。ジャズ全盛のハーレムで最も怖れられる麻薬密売人クライドはその日、自身が犯した殺人を後悔していた。殺しは今夜で3度目だが、悔いたのははじめてだった。自責の念に沈むさなか、ジャズ界の庇護者パノニカから「3つの願い」を訊かれ、因縁を探る彼の思索は遠い過去へと跳ぶ。1936年にトランペッターを志し田舎からひとり大都会に出てきてからの日々、そして愛する歌姫に出会ってからの日々へと……。

1930年代から60年代、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、セロニアス・モンクが活躍したあの激動の時代を、ハメットの衣鉢を継ぐ文体で描ききる、虚実混交のノワール。〈解説・霜月蒼〉

【著者紹介】
ジェイク・ラマー : 1961年、ニューヨークブロンクス生まれ。パリ在住のアフリカ系アメリカ人の小説家、劇作家、文化評論家。ハーバード大学卒業後、タイム誌で6年間執筆。1993年からパリに移り住み、フランスの主要大学で文芸創作の講師として教鞭をとる。これまでに7編の小説と数多くのエッセイ、評論、短編小説、戯曲を執筆している。小説『Bourgeois Blues』、『Post´erit´e』、『The Last Integrationist』、戯曲『Brothers in Exile』はフランス国内で受賞歴あり

加賀山卓朗 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ナミのママ

    1961年、ハーレムを牛耳る麻薬密売人のクライド・"ヴァイパー“・モートンは3回目の殺人を犯した。繋がっている刑事には「3時間以内に国を出ないとおまえを追う」と言われている。しかし彼はジャズメンの集う店〈キャットハウス〉から動けずにいた。物語は1936年から25年にわたる彼の人生だ。ジャズ、暴力、麻薬、恋。父をKKKに殺された黒人の青年はトランペット片手に上京しどう生きてきたのか。ハーレムの顔となるまでのその生き様はまさにアメリカだ。【2024年CWA賞ヒストリカル・ダガー賞】受賞

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    飲んだくれの叔父の言葉を信じ、婚約者と故郷を捨て、NYでジャズミュージシャンとして一旗揚げようとしていた青年、クライド。だが彼に音楽の才能はなかった。代わりに見出されたのは暴力とマリファナを売る才能だった。「ヴァイパー」という渾名で恐れられながらもたった三回の殺人しか犯していなかった彼が選んだ三つの願いとは・・・。NHKFMのJazz tonightで紹介されたジャズ演奏家やそのパトロネスなど、実在の人物が続々と登場してくるのでテンションが上がりますね。それにしてもヨランダはとんだ疫病神だったな・・・。

  • ミュージシャンに憧れた若者が夢を叶えられず裏社会で成り上がっていく。そこで生きる人々の確かな呼吸や質感が感じられる。濃厚な作品でした。

  • オーウェン

    初読み作家。 麻薬密売人のクライドが犯した3度目の殺人。 だがこれは許されないことであり、店のオーナーに尋ねられた3つの誓い。 これを求めてクライドの過去が語られる。 なぜこうなったのか、また愛した女性との結末は。 ジャズ奏者がギャングの用心棒になり、麻薬の密売へと鞍替えという、テンポの良いスピード感が特徴である。 そしてクライドが殺した人物の意外な正体。 だからこそ導き出した3つの誓いには納得する。

  • 路地

    ジャズがドラッグや犯罪などの裏社会と密接に結びついて切り離すことができない時代を追体験する思いで読んだ。スウィングジャズからビバップの隆盛とともに、殺人も厭わない冷徹な考えでギャングのボスとして成り上がる主人公だが、愛する女性には翻弄され、捨てたはずの故郷の因縁にとらわれ悲劇的な結果に至る場面では悲しくなった。主人公は再び冷血な人物に戻るのか、それとも衰退の道を行くのか作中で描かれないその後が気になる。

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