Complete Chamber Works Vol.1 -String Quartets Op.3 : The Dorrit Ensemble

シールド：6つの弦楽四重奏曲

イギリス、ダラム州出身のウィリアム・シールドは、父からヴァイオリンを学んだ後、造船所の徒弟を経てチャールズ・エイヴィソンに師事し、やがてロンドンでヴァイオリニストとして成功を収めました。1782年にはコヴェント・ガーデンの専属作曲家となり、代表作となったオペラ『ロジーナ』を初演するとともに、弦楽四重奏曲作品3を出版し、ハイドンとも交流を深めています。晩年には弦楽三重奏曲や音楽理論書を出版し、1817年には「国王の音楽師範」に任命されました。
　この弦楽四重奏曲作品3は、シールドの演奏家としての感覚と作曲家としての創意が最もよく表れた傑作です。各曲は明快なフレージングと演奏効果に富んでいます。第1番は変奏曲とフーガ、第2番では狩りの場面が描かれ、第3番は「シュトゥルム・ウント・ドラング」風の激しい音楽です。また第4番には田園的な舞曲や民謡が用いられ、第5番はロンド形式のファンファーレが特徴。第6番は情熱的なハ短調で書かれています。（輸入元情報）

【収録情報】
● シールド：6つの弦楽四重奏曲 Op.3（1782年出版）

　1. 弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.3-1
　2. 弦楽四重奏曲ヘ長調 Op.3-2
　3. 弦楽四重奏曲ハ長調 Op.3-3
　4. 弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.3-4
　5. 弦楽四重奏曲ニ長調 Op.3-5
　6. 弦楽四重奏曲ハ短調 Op.3-6

　ドーリット・アンサンブル
　　Elizabeth Layton（ヴァイオリン）
　　Elizabeth Sellars（ヴァイオリン）
　　Caroline Henbest（ヴィオラ）
　　Edith Salzmann（チェロ）

　録音時期：2022年12月6-10日
　録音場所：オーストラリア、アデレード大学、エルダー・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　世界初録音（1-5）