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動物殺しの民族誌

シンジルト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784812216026
ISBN 10 : 4812216028
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

動物殺し。それは野蛮でおぞましい行為なのか。人類は狩猟、屠畜、供犠など、さまざまな場面で動物を殺してきた。そこにはその社会特有の動物観が存在し、外部要因により変貌することもある。政治・論理・系譜を鍵に、絡まり合った糸を解きほぐす。

目次 : 序 肉と命をつなぐために/ 第1部 動物殺しの政治学(儀礼的屠殺とクセノフォビア―残酷と排除の文化政治学/ 子殺しと棄老―「動物殺し」としての殺人の解釈と理解について/ 殺しと男性性―南部エチオピアのボラナ・オロモにおける「殺害者文化複合」)/ 第2部 動物殺しの論理学(狩猟と儀礼―動物殺しに見るカナダ先住民カスカの動物観/ 毒蛇と獲物―先住民エンベラに見る動物殺しの布置/ 森と楽園―ブラガの森のプナンによる動物殺しの民族誌)/ 第3部 動物殺しの系譜学(供犠と供犠論―動物殺しの言説史/ 狩猟・漁撈教育と過去回帰―内陸アラスカにおける生業の再活性化運動/ 優しさと美味しさ―オイラト社会における屠畜の民族誌)

【著者紹介】
シンジルト : 熊本大学文学部教授。専門は文化人類学

奥野克巳 : 立教大学異文化コミュニケーション学部教授。専門は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 志村真幸

     花渕馨也「儀礼的屠殺とクセノフォビア−残酷と排除の文化政治学」、池田光穂「子殺しと棄老−「動物殺し」としての殺人の解釈と理解について」など9篇が収録されている。  文化人類学者たちが集まって編まれた論文集である。フランスにおけるイスラーム/ユダヤの屠畜肉流通の問題から始まり、各地の老人遺棄/子殺しをテーマにしたり、アブラヤシ・プランテーションにおける狩猟の実態を明らかにしたり、アラスカでの伝統的狩猟の教育問題に足を踏み入れたり。それぞれ「動物殺し」という問題に果敢に切りこんでいる。

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