シンシア・d・ベアテルセン

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キノコの歴史 「食」の図書館

シンシア・d・ベアテルセン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562049776
ISBN 10 : 4562049774
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「神の食べもの」と呼ばれる一方「悪魔の食べもの」とも言われてきたキノコ。キノコ自体の平易な解説は勿論、採集・食べ方・保存、毒殺と中毒、宗教と幻覚、現代のキノコ産業についてまで述べた、キノコと人間の文化の歴史。

【著者紹介】
シンシア・D.バーテルセン : 食物と調理の歴史研究家。写真家。フード・ライターとして食物と食物史に関する記事や書評を雑誌などに積極的に寄稿する。アメリカのヴァージニア州在住。Gherkins&Tomatoesというブログを開設し、料理の歴史に関する情報を日々発信している。2011年には国際料理専門家協会(IACP)から「ジュリア・チャイルド在野研究者」研究助成を得て、フランスにおける食習慣の変遷についての研究をおこなった

関根光宏 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kinkin

    まずキノコとはなにか、採集の歴史、各国のキノコ料理、栄養・薬や宗教、キノコの栽培について書かれている。古来よりキノコは採集されていた。現在よりも知識や情報が圧倒的に少なく毒キノコを食べて命を落とすことも多かったのではないか。しかしトリュフは犬や豚を使って採集するという。もしかすると昔の人々はそんな動物並みの嗅覚でキノコを選別していたのかもしれない。そんな想像をしながら読み終えた。食のシリーズに『トリュフの歴史』もあるのでいずれそちらも読んでみたい。(口にすることはまずあり得ないが)図書館本

  • あじ

    菌類好きと嫌いな国の文献を紐解き、きのこが辿ってきた歴史を書き出している。菌類好きの著者は文献に否定的な一文が出ると「まったくもって失礼な呼び名である!」「きのこのバターソテーを食べた事がないだろう!」と怒りを隠さない(面白く読んだ)。かつて地球の異常生成物と呼ばれていたきのこだが、菌類嫌いの国の飢餓を救ってきた過去がある。そして今や医療方面でも注目を集めるまでになった。21世紀になりようやくきのこの菌権利は回復の兆し。一世を風靡した『紅茶きのこ』の記述は三行。巻末に古代ローマのきのこシチュー等レシピ集。

  • Kouro-hou

    異色の「食の図書館」。このシリーズ、元は英国のレーベルで特定の料理や食材をテーマに、英米での歴史や変遷を中心にアジアやアフリカ事情も少々紹介しているんである。だがしかし。キノコは実は特に英語圏では「肥やしから生えてくるモノなんか食えるか」と嫌われていて、仏高級食材や健康ブーム、栽培技術の確立等で本当に近年(庶民用『キノコ大全』に至っては2010刊行)になって食材と認められるようになったそうな。しかし偏見は今だ根強く、キノコスキーな著者が古代から続く迷信と戦いながら素晴らしさを説く布教本だったりするのです。

  • シルク

    1章でプッと吹いた。不意打ちだった(笑)→「戦争ジャーナリストのジョージ・ウェラー(1907〜2002)は、夜中に妻に手紙を書き、そのなかでこう記している。『最愛の人へ。今わたしは、5本のキノコの光を頼りにこの手紙を書いています』」(p.24)……今もパソで打ちながら、確認の為に改めて目を通して、「プッ」と笑っている(笑)パソの前で(笑)キノコと言えば忘れられないのは、以前童仙坊って所でシイタケ栽培やってる人に収穫させていただいたどでか椎茸。大きくなり過ぎたものは売り物にならないからととらせていただいた。

  • 秋良

    日本で暮らしてるとキノコを食べるのは当たり前のことなんだけど、世界にはキノコ嫌いの地域もあるらしい。確かにトルコ料理にキノコは入ってないよねぇ。国によって貧乏人が食べる物だったり上流階級が食べる物だったり、まあこれは身近にキノコが生えてるかでも変わりそう。日本では2000年代くらいに違法になったマジックマッシュルームがまた見直されてきて、PTSDの治療や緩和ケアへの使用を検討されているのが新鮮。結局、人間の身体には新しく技術で作られたものより昔からある自然なものの方が合ってるのかもしれない。

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