シルヴェット ミリヨ / 山本省

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弦楽四重奏 文庫クセジュ

シルヴェット ミリヨ / 山本省

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560509296
ISBN 10 : 4560509298
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

シルヴェット・ミリヨ著/山本 省 訳
Q929 弦楽四重奏
シリーズ:文庫クセジュ

ハイドン、バルトーク、ショスタコヴィチまで
新書判 並製 178頁

内容 : 二つのヴァイオリンとヴィオラ、チェロによる弦楽四重奏は、室内楽曲のなかでも最も純粋な音楽形式である。その起源から説き起こし、今日までの歴史と、四重奏団の特質も紹介。

その進化と発展、そして……
室内楽曲の最も純粋な音楽形式である弦楽四重奏は、楽器の多彩な音色にも演奏家の技巧にも頼りきれず、作曲家にとってその力量を試されるシビアなものである。本書は、その起源から説き起こし、ボッケリーニ、ハイドン、モーツァルトなどの作品を検討したあと、ベートーヴェンの四重奏曲群の分析にとくに紙幅を割く。さらにバルトーク、シェーンベルク、ショスタコーヴィチらの四重奏曲を豊富な譜例とともに解説する。弦楽四重奏の音楽活動における位置づけを示した、クラシック音楽愛好家必読の一冊。

 シルヴェット・ミリヨ Sylvette Milliot
パリ音楽院でチェロを学んだあと、音楽学の道に進み、音楽学の国家博士を取得。弦楽器の音楽とその製作に関するフランスを代表する研究者であり、フランス国立科学研究センター(CNRS)における音楽学部門の所長を務めた。

 訳者:山本 省(やまもと さとる)
1946年生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学教授。
主要著訳書
『南仏オート=プロヴァンスの光と風』『ジャン・ジオノ紀行』(以上彩流社)、『日本のオート=プロヴァンス』(ほおずき書籍)、マルク・パンシェルル『ヴァイオリン族の楽器』(共訳)、 アラン・ルヴィエ『オーケストラ』(共訳、以上白水社文庫クセジュ)、ジャン・ジオノ『喜びは永遠に残る』『世界の歌』(以上河出書房新社)、『木を植えた男』(彩流社)

Content Description

二つのヴァイオリンとヴィオラ、チェロによる弦楽四重奏は、室内楽曲のなかでも最も純粋な音楽形式である。本書は、十六世紀のその起源から説き起こし、今日までの歴史と、弦楽四重奏団の特質を紹介する。ボッケリーニ、ハイドン、モーツァルトからバルトーク、シェーンベルクまで、豊富な譜例とともに解説。

目次 : 第1章 弦楽四重奏曲の起源から、十八世紀の終わりまで(四重奏曲の起源と初期の四重奏曲/ ボッケリーニ ほか)/ 第2章 十九世紀(ベートーヴェン/ ベートーヴェンと同時代の作曲家たち ほか)/ 第3章 現代(第一期―一八七五年〜一九一九年/ 第二期―一九二〇年〜一九六〇年)/ 結論

【著者紹介】
山本省 : 1946年生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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細部の事実について、どこかで聞いた、読ん...

投稿日:2008/11/11 (火)

細部の事実について、どこかで聞いた、読んだ、との断片的な識知は読者の誰もが持てても、これだけバランスのよい音楽論は日本人には絶対書けないよ、という書物かと。弦楽四重奏の歴史的時間的なパースペクティブへの的確な眼差し、西欧の文化地理を横断する空間的な皮膚感覚、楽曲生成の共同体感覚と音楽伝統、四重奏団員の身近な思い出記憶、一次二次資料の充実で、やっぱり僕ら日本人は、この人たちからは余所者の気が。作曲家も演奏者も、聴き手でさえも、自分自身を忘れて、完全に『美』に向かって献身してるので。音楽は、単なる手段です。

たんぽぽ茶 さん | 千葉 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 植岡藍

    弦楽四重奏という視点で音楽史を概観し、その発展や独創に思いをいたす。馴染みのある作曲家についてはそうだそうだ!と強くうなずきながら読み、馴染みのない作曲家はこれから聴いてみたくなった。

  • うな坊

    学術的側面から弦楽四重奏を述べた本。わかりやすい。著者はチェロを弾くのだそうで、そのせいか、チェロびいきの記述もあるようだ。「結論」に述べられていた、「弦楽四重奏団のメンバーになるということは(中略)ほとんど「修道女になること」に等しい」というコメントが印象的。『クヮルテットのたのしみ』が復刊しないかな。

  • おわり

    弦楽四重奏について楽譜を交えながら歴史を振り返る本 ハイドンやモーツァルトといったメジャーどころがメインだがマイナーどころも抑えるところは抑えているといった印象 楽典的な知識がついたらもう一度読み直したい

  • とす

    弦楽四重奏をほとんど知らなかったので勉強のために手に取ったが、とんでもなく難解でほとんど理解できなかった。作曲者名だけは分かっていたから読み進められたがかなり苦労した。既に聞き込んでいる人が読むべきものな気がした。

  • ri4ee

    西洋音楽史における弦楽四重奏(を中心とする室内楽曲)の変遷がコンパクトにまとまっている。原著は1986年に刊行されたもので、ブーレーズ、ベリオ、ペンデレツキまで作品名が記載されてはいるものの、前衛以前の世代までが記述範囲のようだ。おおむね網羅的で現在でも参考になる内容だが、ガイドブックとして読むには難しく、どちらかというと音楽専攻の学生か、準マニア向きの内容だと思う。(作品年表は役に立つ。)『クヮルテットのたのしみ』のあとで、できれば主要作品のスコア・音源も携えて読むと良さそう。

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