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Twilight -Lieder : Ian Bostridge(T)Saskia Giorgini(P)

Schumann, Robert (1810-1856)

User Review :5.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PTC5187162
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


イアン・ボストリッジ、サスキア・ジョルジーニがシューマンを録音

世界各地で目覚ましい活躍を続けるテノール、イアン・ボストリッジ。「PENTATONE」レーベルから精力的なリリースが続いておりますが、近年共演を重ねるサスキア・ジョルジーニとの3枚目となる当アルバムで得意のシューマンを取り上げました。
 当アルバムには1840年に集中的に書かれた作品から『5つのリート』『リーダークライス』『12の詩』、そして1849年に完成した『子供のための歌のアルバム』を収録。シューマンの暗い内面に魅力的な光を当てたこれらの作品は、妻クララへの深い愛と同時に深刻な精神障害の時期を乗り越えた後の幸福感も表現しています。
 アルバム・タイトルとジャケット写真はともにリーダークライス(歌曲集)の作品からタイトルがつけられ、19世紀ドイツ・ロマン派の典型とされる「たそがれ(Zwielicht)」と「月の夜(Mondnacht)」からインスピレーションを得ており、光と闇、希望と絶望の間で絶えず揺れ動くシューマンの精神をあらわしています。ドイツ・リートを象徴するシューマンを名歌手ボストリッジが非常に繊細な表現で歌います。(輸入元情報)

【収録情報】
シューマン:

● 5つのリート Op.40(1840)
 においすみれ
 母の夢
 兵士
 吟唱詩人
 裏切れた恋

● リーダークライス(歌曲集) Op.39(1840)
 異郷で
 間奏曲
 森のささやき
 静けさ
 月の歌
 美しい異郷
 城にて
 異郷で
 悲哀
 たそがれ
 森で
 春の歌

● 12の詩 Op.35(1840)
 あらしの夜の楽しみ
 愛と喜びよ、消え去れ
 旅の歌
 新緑
 森へのあこがれ
 亡き友の杯に
 さすらい
 ひそかな愛
 問い
 ひそかな涙
 だれがお前をそんなに悩ますのだ
 古いリュート

● 子供のための歌のアルバム Op.79(1849)より
 松雪草
 牛飼いの別れ

 イアン・ボストリッジ(テノール)
 サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)

 録音時期:2023年9月
 録音場所:イギリス、サフォーク、アルフトン・ニュー・モルティングス
 録音方式:ステレオ(デジタル)

 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
 レコーディング・プロデューサー:マーク・ブラウン
 ディジパック仕様


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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まずOp.39の第1曲「異郷で」から聴いた。い...

投稿日:2025/06/19 (木)

まずOp.39の第1曲「異郷で」から聴いた。いくぶんゆっくり、そして静かに弾かれたピアノの流れに乗ってボストリッジの柔らかな声が広がっていく。詩の情感を余すところなく歌い上げているように感じた。歌い方が優しく美しいからこそ、一層痛切な孤独が沁み込んでくる。このアルバムで一番聴きたかったこの曲の、この雰囲気だけでも満足な気分になった。  先にレビューを書かれている村井 翔氏とほぼ同じ感想になってしまうが、シューベルトの3つの歌曲集とは違った情感の込め方と先走らない落ち着いた歌に感じ入ってしまう。ボストリッジの歌だから(?)表現が激しくなる処もあるがこのアルバムではそれもしっくり合っている気がする。美声は変わらず、極端な勢いに任せずに、詩の、そして音楽の情感を伴奏者とともに作り上げている。  明るさが薄く残っているのか、闇がまだ訪れてこないのか・・・繊細な、そして危うさも併せ持つような黄昏のほんのひと時のように微妙な雰囲気がアルバム全体を包み込んでいる。それはまるでシューマンの心の裡を見るかのよう。ぜひ聴いてみていただきたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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1997年にボストリッジがEMIに録音した最初...

投稿日:2025/06/14 (土)

1997年にボストリッジがEMIに録音した最初のシューマン歌曲集は「リーダークライス」Op.24と「詩人の恋」を中心とするハイネの詩による歌曲を集めたものだった。今回は若さが求められるハイネ歌曲とは違って、アルバムの題名通り「たそがれ」の美に浸された、よりロマンティシズムの深いアイヒェンドルフの詩による「リーダークライス」Op.39と渋いが味わい深い「ケルナーによる12の詩」Op.35を中心とするプログラム。尖鋭な細部拡大趣味が刺激的ではあるが、時としてやり過ぎでもあったシューベルト三大歌曲集とは違って、今回はいつもながらの繊細な表情はそのままに、ジョルジーニのピアノに乗っておおむね心地よさげに歌っている。もちろんOp.39では緩急の思い切ったコントラストに彼らしさがうかがえるけど。抑えた表現のなかに心情があふれ出すようなOp.35の最後の3曲「ひそかな涙」から「古いリュート」には特に心打たれる。これはボストリッジ58歳の時の録音だが、急速に声を失って塩辛声になってしまったパドモアの凋落とは違って、彼が歌手として「幸福な晩年」を迎えられたことを祝いたい。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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とても丁寧に演奏されており、気持ちが良い...

投稿日:2025/06/11 (水)

とても丁寧に演奏されており、気持ちが良い。声がよく通り、ピアノもゆったりと聞こえ、シューマンの歌曲の世界に浸れた。それにしてもこの歌手は表現が絶妙である。

げたんは さん | 鹿児島県 | 不明

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