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Die schone Mullerin : Samuel Hasselhorn(Br)Ammiel Bushakevitz(P)

Schubert (1797-1828)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM902720
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


若手バリトン屈指の存在ハッセルホルンが
2028年のシューベルト没後200年を見据えたプロジェクトを始動!
第1弾は『美しき水車小屋の娘』


2018年エリザベート・コンクールに優勝、またたく間に世界の注目を集め、名だたる歌劇場で活躍(バレンボイム指揮のベルリン国立歌劇場での『フィガロの結婚』の伯爵ほか)、歌曲でも高く評価されている注目のバリトン、ハッセルホルン。先日も日本で最終公演をむかえたヴァルトラウト・マイヤーのさよなら演奏会にも出演し、その歌声と舞台姿が話題となりました。そのハッセルホルンが、シューベルトのシリーズをスタートします。シューベルト最晩年の1823〜1828年に書かれた作品を中心に録音していくという注目のプロジェクトです。シリーズ第1弾は、今年2023年から200年前にあたる1823年に完成した『美しき水車小屋の娘』。ハッセルホルンの美しい発語と余裕あるフレーズ、そして作品に対する深い洞察は説得力十分。歌曲伴奏で活躍するピアニストと組んでの理想的な演奏が誕生しました。

『美しき水車小屋の娘』は1823年に完成しました。ハッセルホルンはブックレットに以下のようにコメントを寄せています。

「これらの曲が作られた時代と私たちを隔てる時間の隔たりに直面し、私たち演奏家は常に、これらの曲が、「今」の私たちに何を語りかけているのかを自問しなければならない。実は私は、『美しき水車小屋の娘』の物語(粉職人の男が水車小屋の娘に恋をするが、その恋は実らない云々)をそのまま素直に受け入れるのは難しいといつも思ってきた。あまりにも具体的な情報が少なすぎるのだ。たとえば、その若い女性については、金髪で青い目をしているということ以外には描写がない。彼女自身の発言も少ない。その若い女性がほかの男に恋をしたという三角関係、という解釈も難しい。ミュラー=シューベルトでは、ハイネ=シューマンがコンビを組んだ『詩人の恋』(1840年)と同様、男性主人公は孤独で、遠いところに身を置いている。失恋という単純な物語を超えて、詩と音楽は「よそ者」の拒絶を暗示しているのではないか。「彼」は世間一般の常識には当てはまらぬ人だったのかもしれず、その個性(ここでは「他とは違う」ということ)が理由で排斥される。そして社会的孤立によって絶望に追い込まてしまっているのだ。おそらくこれが、200年前に書かれたこの作品が、リートという枠を超えて、21世紀の男女に、今なお語りかけることができる理由なのだろう。」

ピアノのブシャケヴィチは、エルサレムに生まれ、南アフリカで育ちました。ライプツィヒの音楽院、そしてパリ国立高等音楽院を卒業。フィリップ・モルや、ブレンデルに師事しています。シューベルト作品の演奏に定評があり、2011年、国際シューベルト協会賞受賞。ソロでも活躍していますが、歌曲伴奏でも極めて高い評価を得ています。フィッシャー=ディースカウ晩年の生徒のひとりとして、フィッシャー=ディースカウのマスタークラスの伴奏者にも抜擢されました。(輸入元情報)

【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 Op.25, D.795 全曲

 サミュエル・ハッセルホルン
(バリトン)
 アミエル・ブシャケヴィチ(ピアノ)

 録音時期:2022年11月
 録音場所:ベルリン、スタジオ・bシャープ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


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ドラマでもオペラでもシアターピースでもな...

投稿日:2024/08/15 (木)

ドラマでもオペラでもシアターピースでもない、『歌曲集「水車小屋の娘」』のディスクと感じた。様々な歌手が、いろいろな角度からこの「水車小屋」に光を当てているところだ。だからこそ面白いのだが、このハッセルホルンのディスクもまっとうな「水車小屋」に仕上げてきていると感じた。特に感情を高ぶらせたり感覚に訴えたり声高にあの若者を演じない。といっても何もしていないわけでもない。至る所、大事な部分や言葉、フレーズで彼独自のメッセージを送ってくれる。それは皆さんが聴かれてみて感じていただきたいところだ。  素人の私でも判りやすいのは速度や強弱のメリハリ、声音の上手な使い分け。いろは坂のような曲がりくねった坂道を一本調子でアクセルを踏み続けることをしないのと同じように、歌の中でゆっくりと進んで徐々にアクセルを踏んでいったり、強く踏み込んだ後に弱く抑えて歌と詞に活力を与えている。(第1曲「Das Wandern」の「Die Steine selbst〜 」の部分で石臼の動きや重さをうまく、わかりやすく伝えて、しかも音楽が単調にならぬように気を配っているところなどがその代表) あえて贅沢な注文を出すなら声に勢いがあるあまり、しっとりと哀しさをしのばせてほしいところで朗々と歌われる部分が垣間見られることだろうか。  それにしてもこのレーベルのリリースの勢いと品質の高さと言ったら…。「水車小屋」でもこのハッセルホルン盤が2022年11月の録音、そして先に入手しレビューにも書かせてもらったユリアン・プレガルディエン盤(カタログNo : HMM902739)が2023年11月録音。 歌手(そしてバリトンとテノールの声質)が違うからといってこんなに短期間に同じ曲を出さなくてもと思うくらいの勢いにうれしさを感じる。見事に乗せられて両方入手してしまった輩がここにいるのだから。それぞれ歌手の個性と芸の高さを満喫できるのが何よりも嬉しい。しかも「水車小屋」という素晴らしい作品で。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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