Orchestral Works : Christian Simonis / Staatskapelle Weimar, Sinfonietta Riga, Oliver Triendl(P)Nina Karmon(Vn)Daniel Gaede(Vn)

美しさと深みのある表現の痕跡
オーストリアの作曲家トーマス・ダニエル・シュレーの管弦楽作品集

知られざる室内楽・協奏曲作品の録音に積極的なピアニスト、オリヴァー・トリンドル。ヘンスラー・レーベルから破竹の勢いでリリースを続けておりますが、当アルバムでは現代オーストリアを代表する作曲家トーマス・ダニエル・シュレーの管弦楽作品を録音しました。
　ウィーン生まれのシュレーは音楽学者の父の影響から幼いころからクラシック音楽に親しみ、自然と音楽の道に進みました。ウィーン国立音楽大学では巨匠ミヒャエル・ラドゥレスクにオルガンを師事。その後ウィーン大学で音楽学と美術史の博士号を取得しています。また、1977年から78年にかけてパリでメシアンの作曲クラスを聴講し、作曲家でオルガニストのジャン・ラングレーには個人的に師事しています。
　シュレーは管弦楽作品、オルガン作品を中心に数多くの作品を作曲。これまでにロジャー・ノリントン、リッカルド・シャイー、プラシド・ドミンゴ、ローター・ツァグロゼクなど名だたる指揮者がシュレーの作品を演奏してきました。シュレーの作品は美しさと深みのある表現が魅力で、ここに収録した作品でもその世界観があらわれております。演奏家、オーケストラからの委嘱も数多く、2016/17年に作曲したオーケストラのための『ビス（Bis）』はバンベルク交響楽団の委嘱作です。（輸入元情報）

【収録情報】
シュレー：
1. シンフォニア・タスカービレ Op.67〜オーケストラのための
2. 青さの増大 Op.76〜2つの独奏ヴァイオリンと弦楽のための
3. オーケストラの遊び Op.45
4. ピアノ協奏曲 Op.70
5. ビス〜オーケストラのための

　ニーナ・カーモン（ヴァイオリン：2）
　ダニエル・ゲーデ（ヴァイオリン：2）
　オリヴァー・トリンドル（ピアノ：4）
　シュターツカペレ・ワイマール（1,3-5）
　シンフォニエッタ・リーガ（2）
　クリスティアン・シモニス（指揮）

　録音時期：2024年8月21-24日（1,3-5）　6月21日（2）
　録音場所：ドイツ、ワイマール、オーケストラ・リハーサル・ホール（1,3-5）　ラトヴィア、リーガ、改革派教会（2）
　録音方式：ステレオ（デジタル）