シャーロット・ギラン

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木は何を見てきたの?

シャーロット・ギラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759821482
ISBN 10 : 4759821481
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わたしは、としおいたナラの木だ。はじめはドングリだった。そう、ちっちゃくてまるいやつ。枝からポロリとおっこちて、土のなかにもぐりこんだ。やがて芽を出し、木になって、何百年もたった!その間に、わたしは何を見てきたのだろう?何世紀もの時間が過ぎ去る中で、大地はかわる。木々は切り倒され、小さな村は町にかわる。汽車が走り、道路ができて、生活のスピードが早まる。このような変化の中を生き抜いて、一本の荘厳なナラの木は歴史の証言者となる。この物語は、過去がどんなであったのかや、次に何が起こるのだろうかといった変わり続ける私たちの世界への心からの叙情詩である。

【著者紹介】
シャーロット・ギラン : 児童向けのフィクション並びにノンフィクション作家。ジョージのすばらしい冒険シリーズは、レッドハウス・チルドレンズ・ブック賞を受賞したリー・ワイルディッシュがイラストを担当しており、CBeebies Bedtime Stories(イギリスBBCの児童向け番組)で特集された。「地面の下には、何があるの?」はイギリスリテラシーアソシエーション(UKLA)図書賞の選考候補に入り、ガーディアンにより15の現代古典の一つして選ばれた

サム・アッシャー : ウォーターストーン賞やレッドハウス・チルドレンズ・ブック賞の最終候補者に選ばれ、ケイト・グリーナウェイメダルの候補者にも選ばれた。特に彼の専門的描画技術と並外れた水彩画法は高い評価を得ている

高部圭司 : 京都大学農学博士。木ができる仕組みを研究してきた。1989年度に日本木材学会賞を受賞した。木材利用と森づくりを通した環境教育の普及や啓発事業も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    はじめはドングリだった。それから1000年、町のいろんな移り変わりを見てきた。そして朽ちて切り株になった。人間はこの間にどれだけ変わってきたのだろうか?周りにある木は何かを感じているのだろう。声にはならないけれど。英国の絵本。巻末にウェブサイトの紹介が載っている。www.woodlandtrust.org.uk

  • モリー

    楢の木は1000年以上生きる木だ。だが、今、町を見下ろす丘の上に立つ楢の木はたった一本。見つめ続けたのは人間の営み。木は何を見てきたのか?西暦1000年頃、ヴァイキングが北アメリカに渡った。日本では、清少納言が『枕草子』を著した。それから1000年。今、私たちは新型コロナウイスの世界的大流行の最中にある。一本の楢の木は歴史の証言者。私も歴史の証言者が何を見てきたかに目を向けよう。私の地元には大きな杉の木が一本ある。一本の杉の木は丘の上からおよそ400年程まちの変化を見続けてきた。

  • ぶんこ

    どんぐりからナラの木となって、1000年以上も生きることがある。その間に人の世界が小さな村から工場や高いビル、鉄道が走り、車が行き交う。森の木はどんどん切り倒され、最後に残ったナラの木。1本でも残って、子どもたちと木が仲良く楽しむ時間を持っているのが救い。そんな1020年の間に世界と日本に起こった出来事が載っているのも面白い。我が家の窓から見える桜の木も19年の間に大きくなっています。結構感慨深いものですね。

  • たまきら

    イギリスの歴史1000年を、駆け足ですがナラの木の視点で追体験していく楽しい絵本です。日本も木を愛する文化ですから、すごく共感できるところがあるのかもなあ…。子供のころ見た熱海の巨大なクスノキとか、自分でも色々想像したことがありますが、絵本を作ってもらえたらうれしいなあ…なんて思いました。もちろん地元では飛木稲荷様のイチョウの木です(こちらは本がたくさんあります)!

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で。創作絵本かと思ったら、ノンフィクション絵本なのだそうだ。ドングリが芽吹いて、育ったナラの木。その木が見てきた1000年の歴史の移り変わりを語る。巻末には、西暦1000 年から現代までの年表、木の成長の過程、「住んでいる町の歴史探偵になろう」、木と友だちになろう」など、木(自然)と親しむ呼びかけがある。絵は、サム ・ アッシャー さん。右上に、成長していくナラの木を描き、周りの風景の変化を、細かく、丁寧に描いている。

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