シャリーティシュマン

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スロー・ルッキング よく見るためのレッスン

シャリーティシュマン

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Product Details

Genre
：
Languages&Reference
ISBN/Catalogue Number
：
ISBN 13 : 9784130513678
ISBN 10 : 4130513672
Format
：
Books
Publisher
：
東京大学出版会
Release Date
：
April/2025
Release Country
：
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
北垣憲仁, 新藤浩伸 ,  

Content Description

ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員が教える「世界が変わる」ゆっくり見ることの知恵。「主体的・対話的で深い学び」への寄与が期待でき、テートやＭｏＭＡといったミュージアムでも導入されているスロー・ルッキング。少しの工夫で誰でもできる、誰もが学べる実践的な提案。学校および博物館・美術館関係者必読。

目次 : 第１章　はじめに―スローということ/ 第２章　見るための方策/ 第３章　スローの実践/ 第４章　見ることと記述すること/ 第５章　博物館で見る、確かめる/ 第６章　学校で見る/ 第７章　科学のなかの「見る」/ 第８章　スロー・ルッキングと複雑さ/ 第９章　おわりに―スローから考える

【著者紹介】
シャリーティシュマン : ハーヴァード大学教育学大学院講師、同大学院の研究開発センターであるプロジェクト・ゼロの主任研究員。思考と理解の発達、芸術における学習、芸術を通した学習を中心に研究している

北垣憲仁 : 都留文科大学地域交流研究センター教授。専門は動物学

新藤浩伸 : 東京大学大学院教育学研究科准教授。専門は生涯学習、社会教育（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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Book Meter Reviews

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  • よしたけ

    読了日：2025/10/24

    パッと見る傾向が強い現代において、意図的な観察を持続させる「スロー・ルッキング」の技法を体系化。「カテゴリー」と「オープン・インベントリーの作成」という二つの主要手法が補完し合い、観察を深くする仕組みを提供するという分析は、経験的研究における汎用性を示唆。他者の視点を想像する能力が、その限界を理解することと表裏一体であるという視点の取り方のパラドックスを指摘。スロー・ルッキングが、批判的思考や創造的思考とは異なり、「判断を先延ばしにし、現状をありのままに記述する」点に重点を置いているという論点は興味深い。

  • おおにし

    読了日：2025/11/02

    中盤に蕪村の俳句「夏河を超すうれしさよ手に草履」が引用されている。夏の川を裸足で渡るときの感動を手に持った草履に託している句だが、手元の草履をぱっと見て出来る句ではない。自分を含めたその場の状況をスロー・ルッキングした挙句に生まれた句である。スロー・ルッキングはもちろん俳句だけでなく、あらゆる思考活動のベースとなるもの。本書では教育現場でへのスロー・ルッキングの導入方法について語られている。タイパが重視される現代だからこそ、スロー・ルッキングの重要性に目を向けるべきだ。

  • くくの

    読了日：2025/11/11

    第一印象で理解した気にならず、様々な視点や距離でよく見てみる。それは美術鑑賞だけにとどまらず、教育にも使えるもの。確かに、今までパッと見で素通りしていたものや、雑誌の広告はよく見れば、いろいろ気づくことがあるし、疑問に思うこともある。それに気づくと、なんとなく楽しくなる。これからもパッと見で終わるのではなく、ゆっくり見るようにしてみよう。きっとその方が楽しいだろうし。

  • 清水勇

    読了日：2025/08/13

    自分自身高齢者になり若い頃の公私共に効率第一の考え方から、漸くゆっくり丁寧に日々を過ごすことを大事にし始めたことに気づきこの本に出会う。著者は教育研究者として、「スロールッキング」が子供達への教育効果(視覚だけでなく五感を使った理解を通して深く考えるようになる)ばかりではなく、我々大人も種々雑多な複雑さを理解する上で有効で更には幸福感をも生じさせると解く。説明が丁寧で納得感満載の良書。スマホ全盛の時代だからこそ、我々は他者との相互理解を深める為にスロールッキングで複雑さを楽しむ心の余裕が必要だと痛感。

  • 池波

    読了日：2025/09/25

    いつもより長く観てみることと、みたものをいろんな仕方で記述すること。観察の教育的なバックデータを獲得した。これは心強い。

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