シッダールタ・ムカージー

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遺伝子‐親密なる人類史‐ 下 ハヤカワ文庫

シッダールタ・ムカージー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150505721
ISBN 10 : 4150505721
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2000年代初頭、人間の全遺伝情報=ヒトゲノムがついに解読された。その後まもなく、山中伸弥らがiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「CRISPR/Cas9」により、人類は「ゲノム編集」の時代を迎えている。自らの設計図を望み通りに書き換えられるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか?科学と倫理のせめぎ合いを圧倒的なストーリーテリングで描く傑作。

目次 : 第4部 「人間の正しい研究題目は人間である」―人類遺伝学(一九七〇〜二〇〇五)(父の苦難/ 診療所の誕生/ 「介入しろ、介入しろ、介入しろ」/ ダンサーたちの村、モグラの地図/ 「ゲノムを捕まえる」/ 地理学者/ ヒトの本(全二三巻))/ 第5部 鏡の国―アイデンティティと「正常」の遺伝学(二〇〇一〜二〇一五)(「それなら、わたしたちは同じね」/ アイデンティティの一次導関数/ 最終マイル/ 飢餓の冬)/ 第6部 ポストゲノム―運命と未来の遺伝学(二〇一五〜…)(未来の未来/ 遺伝子診断―「プリバイバー」/ 遺伝子治療―ポストヒューマン/ エピローグ―分割できるもの、分割できないもの)

【著者紹介】
シッダールタ・ムカジー : 医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学メディカル・センター准教授を務める。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(ローズ奨学生。免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。デビュー作『がん―4000年の歴史―』(2010年。邦訳は早川書房刊)は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、“タイム”誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた。『遺伝子―親密なる人類史』(2016年)も“ニューヨーク・タイムズ”ベストセラー・リストのノンフィクション部門1位を記録

仲野徹 : 大阪大学大学院医学系研究科教授。1957年大阪生まれ。1981年大阪大学医学部卒業。内科医としての勤務、大阪大学医学部助手、ヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授をへて現職。専門はエピジェネティクス、幹細胞学

田中文 : 東北大学医学部卒業。医師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • lily

    世界が大きく変わるとしたら、きっかけは遺伝子操作かもしれない。大抵のことは受け入れられるし、殆どどうでもいいことで溢れているけれど、自分が自分でなくなる世界が最も恐ろしい。

  • うえぽん

    がん研究者兼医師による遺伝学の歴史と今後に係る大作。筆者の父の兄2名等の遺伝性疾患が全編を引っ張るモチーフとなり、最後は人間の在り方にまで議論を拡げており、「がん」と共に読む価値が高い。メンデルやダーウィン、ワトソンとクリックによる歴史的発見を詳述しつつ、優生学の負の歴史や、アシロマ会議などの遺伝子研究に対する抑制と再起動の紹介も怠らない。着床前診断などの新優生学が人類に与える影響は、AIに並んで本質的との印象を持つ。偶然ではなく優れた遺伝子を引き継ぐ努力のみが人を作るのなら、際限のない自己責任論に陥る。

  • tom

    遺伝子に対して、どんな操作も可能になったのが今の時代。とりあえずは、難病治療に向けられた研究は、人類の改造に向かおうとする。この是非について、本書の後半は語られる。たしかに、みんなが良い人になった世界は、恐ろしそう。たぶん、そんな世界は退屈極まりない。でも、個々人を取り上げたら、いい人でありたいと思うのも仕方ない。さてどこで手を打つのか。答えは出そうにない。ということを書いている本だと思う。遺伝子研究に進歩を見ていると、10年後に何が起きているのか分からない。怖いなあとは思うけれど、見てみたくもある。

  • 塩崎ツトム

    急速に進歩する遺伝子組み換え技術、エピジェネティック、遺伝子治療、ゲノム編集。自己の境界が、アイデンティティの境界が、急速に薄れていく。選択することが実存の核だが、生まれる前の遺伝子改変に対して、個人は何を選べと? ポストヒューマンは親を選べぬ呪縛のほかに、編集される遺伝子を選べぬ呪縛まで背負うのか……。

  • Hiroshi

    下巻はC〜E。C遺伝性疾患には、血友病や鎌状赤血球症のように一個の遺伝子の異常を原因とする単一遺伝子疾患と、複数の遺伝子の異常を原因とする多因子疾患がある。更に遺伝性疾患には不完全浸透の問題がある。遺伝子異常がゲノム上に存在していても、疾患が必ず発生するとは限らないのだ。そもそも遺伝学では、変異型の対義語は正常型ではなく野生型だ。統計学的な概念なのだ。変異は多様性なのだ。また遺伝性疾患を知るためには遺伝子地図を作らなくてはならない。正常な遺伝子を知る必要も。ヒトゲノム計画によりヒトゲノム全部が解読された。

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