シオドア・スタージョン

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シオドア・スタージョン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336045683
ISBN 10 : 4336045682
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

男が目を覚ましたのは、謎の世界レダム。そこでは荒唐無稽な建物がそびえ立ち、奇天烈な服を着た「男でもなく女でもない」人々が闊歩していた。孤高にして最高のSF作家が放つ、幻のジェンダー/ユートピアSF。

【著者紹介】
シオドア スタージョン : 1918年アメリカ・ニューヨーク生まれ。船員養成学校に入学後、3年間の船員生活を経て、39年に短篇“Ether Breather”でデビュー(「アスタウンディング」誌掲載)。以後、スタージョン的としか言いようがない独特の魅力を湛えた作品を次々と発表。その一方でホテル経営、ブルドーザー運転手、広告会社、エージェント業などさまざまな職につく。48年、第1短篇集“Without Sorcery”を刊行。52年、長篇『人間以上』(ハヤカワ文庫SF)で国際幻想文学賞を受賞。70年に短篇「時間のかかる彫刻」でヒューゴー賞・ネビュラ賞を受賞。85年に死去。世界幻想文学大賞・生涯功労賞が贈られた。94年からは短篇全集(全10巻)が刊行されはじめ、再評価が進んでいる

大久保譲 : 1969年生まれ。東京大学教養学部卒。埼玉大学教養学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    巧みなストーリー・テラー、スタージョンが贈るジェンダーSF。50年代のアメリカ中流家庭の幸せな家庭描写に言葉遊びが見受けられるのが面白さを感じる一方、スミスのさりげなく、女性を貶める暴言にショックを受けるハーブがショックでした。自分の経験から「この年代の男性は無意識に女性をセクハラ発言などで貶めているなんて気づかないものだ」という思い込みがあったのを気づかされ、反省。一方でジェンダー・ユートピアらしきレダムでも個人が「個人」として生きられるのではなく、「世間」の目に晒されるというジレンマがあるのが示唆的

  • hit4papa

    ユートピアSF(またはデストピア)です。両性具有の人々が暮らす世界に紛れ込んだ現代人(といっても60年頃)。科学が高度に発達し、人々は幸福に暮らしています。元の世界に戻りたい主人公への条件として提示されたのは、この世界のことを深く理解すること…。ジェンダーという概念がなかった(?)時代に書かれたという意味において先進的なSFです。ホモ・サピエンスから新人類に移り変わる時に何があったのか。随所に挿入される現代の夫婦生活の風景の意味は。主人公はジェンダーレス社会をどう捉えるのか。あっと驚くオチが待っています。

  • アキ・ラメーテ

    性別の無い人々の暮らす国で目覚めた男パートと、1950年代のアメリカの郊外に暮らす中流階級の夫婦パートが交互に繰り返されるジェンダーSF作品。性別の無い人々の話と、50年代の夫婦の話がどこでどう繋がってくるのかと思って読んでいたけれど、交互に語ることで差異を際立たせるだけで物語と直接関係は無いのだった。でも、性別の無い人々の暮らす平和な世界、その人々の宗教だったり考え方などの世界観はおもしろかった。

  • 原玉幸子

    SF小説との表現様式の中で何をテーマに物語るか。作者は、性別という社会的枠組みの奇妙さと時代性(1960年発表)を描写しつつ、「人間とは」の根源の性的衝動を宗教行為と交錯させて表現したかったのでは。並行する現世界の挿話が、最後は主ストーリーとどんでん返し的に繋がるんだろうなぁと読み進めたのですが、飽く迄も「女性と社会生活」のメタファーの限りで、そのオチに驚きました。展開と結論に意外性で好きな人は高評価でしょうが、心の動かされ方と主題の深さはそこ迄でもなく、私は面白いと思いませんでした。(●2022年・冬)

  • ニミッツクラス

    05年(平成17年)の税抜2200円の初版。国書刊行会SFの“未来の文学“第一期の一冊。短編の雄スタージョンの60年の長編作品。巧みな構成で読者のミスリードを誘いながら、人類の性差にジワジワと切り込んでいく。主人公チャーリーは気付くと、不明な時代の地球に存在する”レダム人“の手中にある。そして超ハイテク生活をしている”レダム人“を客観的に評価して欲しいと頼まれる。その過程で彼らが両性具有である事も判る。ジェンダーネタで引っ張る快作(怪作)で、SFだからこそ言及できる話題提供(問題提起)の力作。★★★★☆☆

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