ザヒールッ・ディーン・ムハンマド・バーブル

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バーブル・ナーマ 1 ムガル帝国創設者の回想録 東洋文庫

ザヒールッ・ディーン・ムハンマド・バーブル

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582808537
ISBN 10 : 4582808530
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

中央アジアに生まれ育ち、インドにムガル帝国を創設したバーブルは優れた文人でもあった。その経験と見聞を簡潔で明晰な文体で記した回想録。テュルク散文史上最高傑作の訳注。

目次 : 第1部 フェルガーナ(中央アジア)(八九九年(一四九三‐九四年)の出来事/ 九〇〇年(一四九四‐九五年)の出来事/ 九〇一年(一四九五‐九六年)の出来事/ 九〇二年(一四九六‐九七年)の出来事/ 九〇三年(一四九七‐九八年)の出来事/ 九〇四年(一四九八‐九九年)の出来事/ 九〇五年(一四九九‐一五〇〇年)の出来事/ 九〇六年(一五〇〇‐〇一年)の出来事/ 九〇七年(一五〇一‐〇二年)の出来事/ 九〇八年(一五〇二‐〇三年)の出来事)

【著者紹介】
間野英二 : 1939年生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。京都大学名誉教授。専攻、中央アジア史。現在、龍谷大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きいち

    皇帝なのにこの率直さ。叔父のスルタンつかまえて「詩集を編んでいた。しかしその詩はまったく弱く、味に乏しかった。あのような詩であれば作らぬほうがましであった」って(笑)。◇読み進めるのは骨が折れる。応仁の乱以上に錯綜した名前と人間関係、この時代のバーブルは劉備っぽく放浪してるのだけど(死地も度々)三国志と違って遊牧民だし領域支配じゃないからほんとわからない。でもサマルカンドの美しい市街や、メロンやブドウなど訪れる村の特産へのこだわり、死地で見た夢など、バーブル本人一人称による描写に助けられて読み進められる。

  • かごむし

    バーブルの自叙伝。フェルガーナ編。序盤こそ中央アジアの地名、人名、風習など、慣れない響きに翻弄されて読むのに苦労をしたが、詳細な注釈や地図などに助けられながら、中盤以降はそれほど苦もなく読むことができた。バーブルはティムール朝の貴公子であり、戦争から戦争へと、馬を駆り、矢を放ってきた。そのバーブル自身が残した自叙伝であるので、当事者ならではの貴重な資料であり、それ以上に臨場感にあふれていて、簡潔でみずみずしい描写は読むものを圧倒する。困難の中、神の名を唱えながら希望を捨てなかったバーブルに勇気をもらった。

  • コカブ

    ムガル帝国を創設したバーブルの自伝。ムガル帝国というとインド史に位置づけられるが、バーブルは中央アジア生まれ・中央アジア育ち・高貴な奴らは大体親戚という名門の家系に生まれている。この時の中央アジアはバーブル達の一族(ティムール朝)が内紛を起こす他、東トルキスタンのモグーリスタン・ハン国(バーブルの母親の実家に当たる)、ウズベク(シャイバーニー朝)といった勢力が抗争を繰り広げていた。バーブルはフェルガナの領主の家に生まれ、若くして家を継ぎ、中央アジアの統一を目指す…というのが第1巻の内容。

  • kaeremakure

    父親のウマル・シャイフが息子のフマーユーンよりも意外性のある死に方をしていた。フェルガナとカシュガルの間の山地にいて、牛の代わりにヤクを飼っていたというチェクレク族ってどういう由来の遊牧民なんだろう? ティムールの時代のマルギーナーンにサトゥク・ボクラ・ハンの子孫がいたというのがもの凄く気になる。いかにも騎馬民族的なトルガマ(旋回攻撃)はウズベクの戦術だと書かれているが、この頃のティムール朝ではやってなかったのか? 個人の武勇を示すのに弓矢よりも刀での活躍が描かれていることが多く、下馬戦闘の場面も目立つ。

  • どみとる

    ムガル帝国に興味が湧き創始者バーブルの自叙伝を読む。バーブルがまさかここまでティムールやその祖先チンギスハンと縁深いとは思わなかった。群雄割拠のティムール朝末期において、数々の困難に逢いながらも生き抜くバーブルの様子は純粋に物語として面白いし、まるで臣下になった気分で王様が何を考えているのか知ることができて親近感が湧く。興味深いのが、後ろ楯をなくして中央アジアを彷徨うバーブルが、幼少期のテムジン(父亡き後に一族が皆離れていった)そっくりだということだ。ハン系の遊牧国家の厳しさはいつの時代も共通なのだなあ。

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