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テキーラとメスカル 同じ起源をもつアガベ・スピリッツ

サラ・ボーウェン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623091102
ISBN 10 : 4623091104
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

君知るや名酒これあり―メキシコにはアガベと呼ばれるリュウゼツランからつくられたテキーラとメスカルという蒸留酒がある。同じ起源をもつふたつの酒だが、特定の土地でつくられたテロワール産品はテキーラとしてグローバルに知られるようになった。そして近年ではそれを追いかけてメスカルもメキシコのローカル市場から脱却しようとしている。本書は、同じ起源をもつにもかかわらず異なる産品となった香気に富むこのふたつについて、生産現場から消費地までをつぶさに踏査のうえ名酒生産がはらむポリティクスを読み解く。

目次 : 第1章 産地の保証/ 第2章 畑からあなたのグラスへ/ 第3章 誰がルールを定めるのか―テキーラの品質の創出および定義/ 第4章 アガベの心臓部―テキーラゆかりの地での農業/ 第5章 原産地名称の影に隠れたメスカル/ 第6章 ヒップスター、希望、そしてクラフト・メスカルの未来/ 第7章 メキシコ産スピリッツの未来

【著者紹介】
サラ・ボーウェン : 2008年社会学博士号取得(ウィスコンシン大学マジソン校)。2014年ノースカロライナ州立大学社会学・人類学部准教授就任。2015年Divided Spirits:Tequila,Mezcal,and the Politics of Production,Oakland:University of California Pressを上梓。2020年ノースカロライナ州立大学社会学・人類学部教授就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    酒と政治の関係は日本では酒税、欧米はDO(原産地保護)が主だが、途上国においては大手資本による量産品が農民の造る地酒を圧迫する問題に集約される。特にテキーラとメスカルが世界的に売れる商品となったメキシコでは、酒造会社が儲けるのに都合のいい法律や制度を作らせて工場製の粗悪品もDOの対象とし、原料のアガベを自家栽培して農民たちを極貧に追い込んだ。金も力もない農民を救ったのが、伝統製法による本物のテキーラを求めたアメリカの消費者だったのは皮肉だ。日々の飲食物にも政治や経済が深く関わっている事実を痛感させられる。

  • oDaDa

    DOもモノカルチャー経済に加担し、大企業と資本主義にタガはない。呑気にマルガリータ啜る気は失せるくらい、DOと制度と政府と農家とヒマドールとテキレロとの様々な意匠からなる欲望で錯綜している。小手先の酒の話ではなく、世界システムの中にアガベスピリッツを位置付け、世界は収奪システムで未だ動いているかをメキシコの事例から知ることができる好著。「メスカルはフォークロアではない」、従って僕は闘うメスカルの方をより好む。本文は問題意識に溢れているのに、訳者解説が「楽しめ」とだけとは余りにも呑気な日本人を表象している。

  • takao

    ふむ

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