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いずれすべては海の中に 竹書房文庫

サラ・ピンスカー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801931176
ISBN 10 : 4801931170
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
市田泉 ,  

Content Description

最新の義手が道路と繋がった男の話(「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」)、世代間宇宙船の中で受け継がれる記憶と歴史と音楽(「風はさまよう」)、クジラを運転して旅をするという奇妙な仕事の終わりに待つ予想外の結末(「イッカク」)、多元宇宙のサラ・ピンスカーたちが集まるサラコンで起きた殺人事件をサラ・ピンスカーのひとりで解決するSFミステリ(「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」)など。奇想の海に呑まれ、たゆたい、息を継ぎ、詠ぎ続ける。その果てに待つものは―。静かな筆致で描かれる、不思議で愛おしいフィリップ・K・ディック賞を受賞した異色短篇集。

【著者紹介】
サラ・ピンスカー : ニューヨーク州ニューヨークに生まれる。2012年に“Not Dying in Central Texas”でデビュー。『新しい時代への歌』を含めネビュラ賞を三度、『いずれすべては海の中に』でフィリップ・K・ディック賞を受賞。シンガーソングライターとしても活動しており、アルバムを4枚リリースしている。メリーランド州ボルティモア在住

市田泉 : 1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    13篇の中・短篇を収録した作品集。篇中では、「深淵をあとに歓喜して」がスタージョン賞を、「オープン・ロードの聖母様」がネビュラ賞を受賞し、作品集全体ではフィリップ・K・ディック賞を受賞するなど、人気と評価の高さをうかがわせる。いずれもがハードなそれではなく、ファンタジックなタイプのSFということになるだろうか。その意味でもディック賞は相応しそうだ。サラ・ピンスカーは1977年生まれなので、かなり先端の作品群であり、内容的にも先鋭な感覚を閃かせている。篇中では「いずれすべては海の中に」の持つ、近未来的な⇒

  • 夢追人009

    海外女流SF小説の好短編集で著者が愛する音楽をテーマに取り入れられた作品が多いです。近未来を舞台とする作品が主流で根底に流れるのは、どんなに困難な世の中になっても決して挫けずに自分を信じて歯を食いしばって立ち向かって行く主人公たちの姿勢で期待は裏切られず読後には未来に希望を感じて強い勇気がふつふつと沸いてくるでしょう。SFミステリーの快作、アガサ・クリスティー女史の名作のオマージュ「そしてNマイナス1)人しかいなくなった」 は著者と同姓同名のサラ・ピンスカ―が平行世界のホテルに招かれて殺人事件に挑みます。

  • はっせー

    SF好きにおすすめの本になっている!この本はSFの短編集になっていてサクサクと読めると思う。そしてなんとなく短編集から感じられるのは90年代のアメリカのロックの雰囲気に近未来の世界観を足したようなものだと感じた!そのためどこか懐かしいけど新しい。そんなオシャレな感覚だった。この感覚ってなんだろうと考えたとき、輸入雑貨店にあるなんのためにあるのかわからない家具に似ていると思う!オシャレだけど何かわからない。でもどこか懐かしくて使えるかもって思う。それに似た感覚!皆さんもぜひ読んでほしい本になっている〜

  • sin

    起こり得る、あるいは有り得るかも知れない状況に置かれた者の感情の発露の物語はSFらしい設定が活かされていると云えるが、その大元となるSF的なシチュエーションは飽くまでも背景にして、これは私と云うプライベートな出来事に終始したSF私小説なのかも知れず、その設定の行く末が描かれることはない。それゆえ物語に流れるデリケートな感情がもの悲しく優しく伝わるようだ。ただ曖昧な儘の自分を在るときは自堕落にまた在るときは前向きに表現する作者のミーイズムは自分には酢豚の中のパイナップルのような違和感を否めない。

  • mihya

    SF短編集。各々の世界観が違っていて楽しかった。 「風はさまよう」はスタートレックのエンタープライズかヴォイジャーの船内を想像しながら読んだ。こんな話がありそうな気がする。(記憶にないけど) どれも良かったが、「深淵をあとに歓喜して」「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」が好き。自分が集まる集会には行きたくないなぁ。きっと全員、私が嫌いなタイプの人だと思う。

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