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帝国の虜囚 日本軍捕虜収容所の現実

サラ・コブナー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622095279
ISBN 10 : 4622095270
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アジア・太平洋戦争中、日本軍の捕虜となった数十万の連合軍兵士と一般市民は、いかなる状況に直面したのか?日本をはじめ各国での文献調査と生存者への聞き取りをもとに、偏見を排し実態に迫る歴史研究。

目次 : 広く知られる奇妙な歴史/ 近代化の旗手から無法国家へ/ シンガポール―ひっくり返った世界/ フィリピン―地獄のコモンウェルス/ 言葉の戦争/ 朝鮮―模範収容所の生と死/ 銃後の捕虜収容所/ 終わりと始まり/ 不当な手続き/ 歴史の虜囚―戦後のジュネーブ条約の再交渉/ 二度と、再び繰り返さない

【著者紹介】
サラ・コブナー : コロンビア大学サルツマン戦争と平和研究所上席研究員(日本研究)。イェール大学国際安全保障研究所フェロー、フロリダ大学准教授(歴史学)も務める。コロンビア大学で博士号取得。京都大学、東京大学でも研究を行なう。初の著書Occupying Power:Sex Workers and Servicemen in Postwar Japan(Stanford University Press,2012)は、米国大学・研究図書館協会(ACRL)書評誌Choiceが選ぶ「Outstanding Academic Title」(傑出した学術書籍)に選ばれている

白川貴子 : 獨協大学外国語学部講師

内海愛子 : 1941年生まれ。早稲田大学大学院文学部社会学専攻修了。恵泉女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nnpusnsn1945

    第二次世界大戦における日本軍の連合軍捕虜政策についてまとめられている。ただし、日本側を断罪する論調ではなく、明治維新から第一次世界大戦までに国際法にそって捕虜を扱った経緯を説明している。シベリア出兵あたりから粗末になりだし、戦陣訓も合わさって捕虜の扱いも雑になりだした。しかし、虐待に関するルールがあったのでなく、たんに兵站と戦略の不備が理由である。また、収容所の環境によっても差違があり、朝鮮の収容所は比較的にはましであったようだ。

  • おかむら

    「戦場にかける橋」や「戦場のメリークリスマス」そして「アンブロークン」(観れてない)など大戦中の日本軍の捕虜虐待を描いた映画は数々あって、戦闘映画と同じくらい連合国側の人々には強烈な印象を残す収容所生活の過酷さはもう周知の事実となってるわけですが、日本の収容所はなぜそんなに酷かったのかを膨大な資料から解き明かす力作。読みごたえ大アリ。日本のホントにダメな部分と当時の状況からするとやむを得なかった部分とが浮かび上がる。連合国側の人(アメリカ人研究者)が書いてるのに公平な視点なのがすごい。初めて知ること多し。

  • ケイトKATE

    太平洋戦争中、日本軍による連合国軍捕虜に対する虐待は悪名高く知られている。これまで、日本軍が教育に武士道を導入し、捕虜になることを恥であるという思想を植え付け、捕虜となった兵士を軽蔑していたため虐待が行われたというのが定説だった。著者サラ・コブナーは、武士道の思想だけではなく、太平洋戦争開戦時に想定を超える捕虜抱えた日本軍が、捕虜への処遇について準備していなかったこと。大規模な戦争になり、食料や医療が不足してしまったことが虐待へと繋がったという考察は、新たな発見があり、偏見がなく冷静に考察できている。

  • 田中峰和

    第二次世界大戦での日本軍の捕虜虐待は映画や小説でも、日本人が異常な残虐性をもつものとして描かれる。著者は明治以降、日本人が諸外国との戦争における捕虜取り扱ってきたか、その歴史を説いてくれる。後進国と揶揄されたくないせいか、明治時代は西欧諸国より捕虜への扱いは丁寧だった。日露戦争でのロシア人捕虜においては、尉官クラスには下働きまでつけた。おかしくなったのは、捕虜になることを戒める戦陣訓が軍人を律するようになったからだ。降伏して捕虜になることが武士道にもとる行為とされ、敵兵の捕虜に対しても憎しみをぶつけた。

  • takao

    捕虜の管理に無頓着

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