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考えてるつもり 「状況」に流されまくる人たちの心理学

サム・サマーズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478015940
ISBN 10 : 4478015945
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自分で決めて行動しているつもりが、実は周囲の状況に流されるがままになっているだけだとしたら? 日常的な意思決定はもちろん、偏見やアイデンティティまでが、いかに「状況」――その場の文脈から、所属する社会やそのルールまで――に支配されているかを、気鋭の社会心理学者が解き明かす、学術エンターテイメント書。


サム・サマーズ(Sam Sommers)
タフツ大学心理学部教授。社会心理学者で、専門は偏見、ステレオタイプ、性別・人種・社会階層についての認識、判断や意思決定、グループプロセス、心理学的見地から見たアメリカの法律など多岐にわたる。特に偏見、ステレオタイプの分野での研究で知られている。その研究は、報道番組『グッド・モーニング・アメリカ』や『ハーパーズ・マガジン』誌、『ワシントン・ポスト』紙、『ロサンゼルス・タイムズ』紙、公共ラジオ局『NPR』など多数のメディアで紹介された。
何度も教授賞に輝いた経歴を持ち、2009年には学生評議会によって年間教授賞に、また学生新聞によって、タフツ大学で最も“ホットな”男性教授に選ばれたこともある。ボストン近郊で、妻と2人の娘と一緒に暮らす。
・ホームページ:http://www.samsommers.com
・Facebook:http://www.facebook.com/sam.sommers.author
・Twitter:https://twitter.com/SAMSOMMERS


江口泰子(えぐち・たいこ)
法政大学法学部卒。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事。主な訳書に、ニコラス・ディフォンツォ『うわさとデマ』(講談社)、サンディ・ホチキス『結局、自分のことしか考えない人たち』(草思社)、ウォルター・カーン『マイレージ、マイライフ』(小学館)、キャリル・マクブライド『毒になる母親』(飛鳥新社)、共訳にドナルド・ラムズフェルド『真珠湾からバグダッドへ』(幻冬舎)など。


目次
プロローグ──最悪の「状況」を制するために


第1章 この世は「わかったつもり」でできている──思考停止に導く「見たまんま」のちから


第2章 助けるかどうかは「周り」を見てから──責任感を霧散させる「匿名」のちから


第3章 「みんなの意見」はいつだって正しい?──確固たる意志を挫く「集団」のちから


第4章 「本当の自分」なんて探しても見つからない──アイデンティティを曖昧にする「比較」のちから


第5章 「男らしさ」と「女らしさ」は、生まれつき決まっている?──男女の違いを演出する「期待」のちから


第6章 好きも嫌いも「見栄え」次第──恋の魔法をかける「慣れ」のちから


第7章 この世の誰もが持つ「偏見」というメガネ──公正な心を惑わす「分類」のちから


エピローグ──「考えてるつもり」から自由な人生を!


謝辞
訳者あとがき
参考文献
注記
索引



【著者紹介】
サム・サマーズ : タフツ大学心理学部教授。社会心理学者で、専門は偏見、ステレオタイプ、性別・人種・社会階層についての認識、判断や意思決定、グループプロセス、心理学的見地から見たアメリカの法律など多岐にわたる。特に偏見、ステレオタイプの分野での研究で知られている。何度も教授賞に輝いた経歴を持ち、2009年には学生評議会によって年間教授賞を受賞。ボストン近郊で暮らす

江口泰子 : 法政大学法学部卒。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • みや

    社会心理学の実用書。自分が状況に流されまくる人間だからなのかもしれないが「まあ、そうだろうねえ」と思うことが多く、新しい発見やこれから使えそうなことは少なかった。むしろこんな明白なことすらわざわざ研究しないと気付けない、立証しないと納得できないことに不安を覚える。西洋人は見たまんま主義になりがちで、日本人は全体的で状況に敏感と書かれていて一瞬腑に落ちたが、これこそ正に状況次第で随分と変わるのではないだろうか。哲学や医学の比較は面白い。マルタの真相は早々に気付いたし、嘘を後悔していない態度が後味悪かった。

  • 鉄骨構造

    とても興味深い本だった。▼その時、周囲に人が居たか、それとも自分一人だけだったか。その時、自分は急いでいたか、それとも落ち着いていたか。こうした「状況」は、実は無意識のうちに、我々の行動に大きな影響を与えている。▼いつだって僕らは「決めているつもり」で、実はその本当の理由なんて分かりゃしない。状況によって、どうとでも変わってしまうから。▼自分で自分をコントロールできているか?という問いに対し、自信を持ってイエスとはもう言えないな。

  • みねたか

    人の行動は,急いでいる,幸せなどその時の状況,どんな人たちが周囲にいたかという些細な状況にすら影響を受ける。誰かから思わぬ仕打ちを受けたときはもちろん、いつでも相手の状況を慮る余裕を持つことで,円滑な人間関係や、目的の達成を助けてくれるという。自分のこととして思い当たること多数。誰でもそうなんだと納得。なかでも、「自分が『最終的な完成品』ではない―いま,ここにいる自分は,いつか別の場所にいるときには違う人間かもしれない」という部分は、ポンと肩をたたかれた気分。

  • 見たまんまを相手の本当の姿や人間性の本質を表していると思い込む。見たまんまを自分で考えているつもり、わかっているつもり、決めているつもりとなっている。また状況により考えも変わり、無意識のうちに周りに流されいることも。指摘されると「あ〜なるほど」と納得するが日常の生活の中でどこまで本当に自分自身で決定していることがあるのか。

  • yo

    「人は本当に自分の頭で考え、主体的に行動しているのだろうか?」否。実は人間の行動は『状況』に大きく左右されてるんだぜっていう。「なぜ誰も暴行されてる少年を助けなかったのか?」「絶対に間違っていても、みんなが言うならそれが正しいことになるのか?」「『本当の自分』はどこかにいるのか?」「ぶっちゃけ『物理的に身近な人」に恋をする?」「偏見は『我々』と『彼ら』に分類するから生まれる?」等といった生活に直結したテーマを社会心理学の見地から切り込む。本書を読めば自分がいかに流されていたかに気づくはず。

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