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スプーンと元素周期表 ハヤカワ文庫

サム・キーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150504472
ISBN 10 : 4150504474
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

紅茶に溶ける金属製スプーンがあるって本当?空調ダクトを清潔に保つ素材は?ネオン管が光るのはなぜ?戦闘機に最適な金属は?そもそも周期表の順番はなにで決まる?万物を構成するたった100種類余りの元素がもたらす不思議な自然現象。その謎解きに奔走する古今東西の科学者たちや諸刃の剣となりうる科学技術の光と影など、元素周期表に凝縮された歴史を繙く比類なきポピュラー・サイエンス。

目次 : 第1部 オリエンテーション―行ごとに、列ごとに(位置こそさだめ/ 双子もどきと一族の厄介者―元素の系統学/ 周期表のガラパゴス諸島)/ 第2部 原子をつくる、原子を壊す(原子はどこでつくられるのか―「私たちはみんな星くず」/ 戦時の元素/ 表の仕上げ…と爆発/ 表の拡張、冷戦の拡大)/ 第3部 周期をもって現れる混乱―複雑性の出現(物理学から生物学へ/ 毒の回廊―「イタイ、イタイ」/ 元素を二種類服んで、しばらく様子を見ましょう/ 元素のだましの手口)/ 第4部 元素に見る人の性(政治と元素/ 貨幣と元素/ 芸術と元素/ 狂気と元素)/ 第5部 元素の科学、今日とこれから(雫下はるかでの化学/ 究極の球体―泡の科学/ あきれる精度を持つ道具/ 周期表を重ねる(延ばす))

【著者紹介】
サム・キーン : ワシントンD.C.在住のサイエンス・ライター

松井信彦 : 1962年生、慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    これは良い元素学。元素周期表は、自然科学的な分野の一つである、元素の規則性を指し示した物であるばかりでなく、化学史、科学史、天文学、神話、古代史、神学、哲学……様々な文化が読み取れるのよ。そして本書には更に、詐欺、爆弾、通貨、錬金術、了見の狭い政治、歴史、犯罪、愛を読み取れるとある。本当に多岐に渡って面白興味深い話題に事欠かないよ。一つだけ共有すると「銀沈着症」を画像検索してビビった。「窒素 酸素 ベリリウム エルビウム ノーベリウム リチウム 鉄」⇒「今日も元気だ ビールが美味い」の意だよ。

  • かんやん

    元素にまつわるエトセトラ、というかトリビア(?)話題が豊富な上、どんどん移り変わってゆくので、あんまり残らないかも。ポップサイエンスをそれなりに読んで来たので、だいぶ被っているところもあるが、カリフォルニア大学バークレー高の研究者が発見・命名したカリホルニウム、バークリウムなんて笑ってしまう。アメリウム(アメリカ)、ポロニウム(ポーランド)、幻のニッポニウムetc.ルビジウム原子を絶対ゼロ度近くまで冷やすと、電子の運度(方向、速度)が弱まり不確定性が小さくなり、量子の不確定性原理により位置の不確定性が→

  • 白義

    当たり前の話だが元素周期表には現在人類が発見した地球に存在する全ての元素が並べられている。そして全ての元素は何らかの形で人間と関わりがある。つまり、元素周期表には化学の全てと同時に人類史の全てが詰まっていて、それはミクロの目に見えない元素とティータイムのスプーンすら結びつけているのだ。本書では科学だけでなく文学や政治、軍事、神話も含め人間のありとあらゆる営みが元素を中心にして語られている。例えば、ヨウ素とガンディーとインドナショナリズム。あるいはタンタルとニオブと携帯電話と、コンゴ紛争の関係、というように

  • タカボー

    これは人類の叡智のダイジェスト。知的興奮の嵐。文系人間の私にはいきなり大学化学で習うs軌道が出てきて、焦ってYouTubeでヨビノリたくみさんのと、ゆっくり魔理沙と霊夢の解説動画を見た。紅茶をかき混ぜたらスプーンが溶ける元素、地球上に28gしか存在しない元素など異端な元素達が愛おしい。そしてギリシャ神話があり、南極探検があり、自宅の庭に原子炉を作ろうとした男、ロシアの元スパイの暗殺まで元素にまつわる古今東西のエピソードが詰まってる。高校の授業でこういうの話してくれたら、化学が絶対に好きになってた。

  • ケニオミ

    元素を扱った本としては、異例の面白い本だったと思います。主人公自体無機質であまり味気がないため、主人公を取り扱った有機体である人間に面白味を求めるしかないのですが、著者の話術である程度、その目的は達せられたのではと思います。(科学は面白いという気にはさせてくれました。ただ、冗長な感がありました。もう少しコンパクトにして読者数を増やした方が著者にとっても実り多かったと思います。

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