サミュエル・リチャードソン

Individuals/organizations Page

Books

パミラ、あるいは淑徳の報い 英国十八世紀文学叢書

サミュエル・リチャードソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784327180515
ISBN 10 : 4327180513
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

情欲に満ちた若主人に誘惑され監禁されてしまった美しく無垢なメイド、パミラ。孤立無援のなかで貞操を守るための必死の駆け引きが始まる…。英国の古典として、そして世界の小説史のなかでも不動の位置を占める書簡体小説の新訳。

【著者紹介】
原田範行 : 1963年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、東京女子大学教授。専門は近代英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • NAO

    美少女パミラが、若主人の再三の口説きを跳ね除け貞操を守り、最後には若主人を改心させた上に玉の輿に乗る話。二巻以降の若主人の改心ぶりは、『自負と偏見』のダーシー氏を思い出させる。一方、一巻では悲劇的ヒロインだったパミラが、二巻に入るとちょっとうぬぼれ始め鼻が高くなっていて、かたくななまでに操を守ろうとするパミラより、この二部に入ってからのパミラの方が彼女の(女性の)本音が見事に表れているように思う。この話、結局パミラが上手く若主人を手玉にとって玉の輿に乗った話だとするブラック・パミラ説もあったようだ。

  • のっち♬

    召使の美少女が身に降りかかる事件を両親に書き送る形で進む書簡体小説。下心を抱いた若主人に軟禁されてからは日記に。「私は絶対に、いかなることがあっても彼の誘惑に負けてはいけない」書簡検閲に強姦未遂と、エスカレートする彼の横暴に耐えながら機知を働かせて頑なに貞節・淑徳を守る主人公の機微が、運命の浮き沈みに添って巧みに描かれている。攻勢は臨場感があり、特に前半は度重なる危機と苦難で切迫する。主人公を筆頭に登場人物は饒舌揃いで生命力が溢れ、飾り気のない細かな生活描写と共に、どこかコミカルなメロドラマが展開される。

  • Kouro-hou

    1740年のベストセラー、近代小説の起源と言われたりもする書簡体の教養小説。当時で5刷1万5千部売れたとか。メイド奉公中のパミラさん(15)は、奥様の覚えもめでたく色々知識教養を身につけた心清く鉄壁の貞操観念を誇る美少女。ところが奥様没後、息子のB様(イケメン&大富豪)が無理矢理迫ってくるのです、というお話。当時は心正しいものは外見も美しく、そうでない者は見た目が化物という概念でして、つまりB様は結局のところ良いイケメンなんですよ。中盤で二人はすっかり意気投合、そこから先は夫婦の心得的教養小説に。ううむ。

  • viola

    以前、挫折した『パミラ』。新訳が出たということで楽しみにしていました。やたら「タイヘンよ」などと「ヘン」や「タイヘン」だけがカタカナなのが気持ち悪いですが、翻訳はとても読みやすい!!ハードカバーで800ページ超えとかなり長いのですが、これがもう期待以上にめちゃくちゃ面白い。パロディが多数存在したことも(読む前のあらすじを知っている段階から)納得の内容なんだけれども、だからこそ面白い。全てのラブストーリーの源泉は、ここにあ・・・・・・・るのかもしれません。ああもう面白すぎますよ、これ。

  • azimuth

    前半:緊張→後半:弛緩。現代の感覚だと「ペース配分!」と思ってしまう。前半にストーリー、後半に道徳説教を詰め込んでる?/キリスト教圏は基本的に「罪を悔恨したら赦す」という文化だと改めて。/書き物を読む・読ませることが登場人物の好意の契機になっている。読者に書き物をすることを奨励している?/淑徳は、それが脅かされているときにのみ発動する美徳なのか。/wretched, wretched Pamelaな書簡パートより舌戦を繰り広げるパミラが好き。後半になるとその活発さが減退する。フェミニズム的批評も多そうだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items