サマセット モーム

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月と六ペンス 新潮文庫

サマセット モーム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102130278
ISBN 10 : 4102130276
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととは―。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。

【著者紹介】
サマセット モーム : 1874‐1965。イギリスの小説家・劇作家。フランスのパリに生れるが、幼くして両親を亡くし、南イングランドの叔父のもとで育つ。ドイツのハイデルベルク大学、ロンドンの聖トマス病院付属医学校で学ぶ。医療助手の経験を描いた小説『ランベスのライザ』(1897)が注目され、作家生活に入る。1919年に発表した『月と六ペンス』は空前のベストセラーとなった代表作である

金原瑞人 : 1954(昭和29)年岡山県生れ。翻訳家、英文学者。法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1

    天才を凡人は理解できない?なら凡人でいい。残酷と魅力は紙一重?モームの代表作。ロンドンに始まり、パリ、タヒチに舞台が移る。違いはいくつかあるが、ゴーギャンをモデルにしている点は間違いない。題名は夢と現実との解釈がある。簡単に書けば「酷く身勝手な男の物語」なのだが、小説として何故か面白く感じた。翻訳者の金原瑞人も書いているが、これぞ小説の力。人は何を目的に生きる?どこへ向かう?絵だけではなく生き方も理解できない男。女性がこうした男に魅力を感じるのは何故?再読すると別の解釈が頭に浮かびそうだ。

  • ehirano1

    読ませる、とにかく読ませる、これが名著である所以か?!「月」で直ぐに思い浮かべるのは村上春樹の1Q84。ストリックランドのメタが月なんでしょうか?

  • サム・ミイラ

    中学の頃からの友人は凄い読書家で勿論モームも読んでいた。ミステリばかり読んでいた私は「そんな本が何の役に立つ?」と小莫迦にした事を覚えている。だがそれは違っていた。読んでいれば女性というものをもう少し理解出来た気がする。探し続けぶつかり悩み分からなかった事への一つの答えがここにはある。愛と呼ぶ儚きもの。ここにこそ人間がある。孤独と叫びと生きる意味がある。読んでおくべきだった。いつか会うときがあれば謝ろう。きっと彼にはなんの事か分からないだろうが(笑)

  • ykmmr (^_^)

    著名すぎる画家、ゴーギャン。この個性的人物を小説のモデルにするとは。衝動的同士、ゴッホとの共同生活。同居解消後、タヒチて逃避。その人生波乱を淡々と細かく描きながらも、沢山の登場人物たちにしっかり手を加えて、混乱もさせる事なく、『人生』を書き上げた。絵画・小説・音楽。目に見えない物を形にする。その感性を浮き出させるという事。主人公は最期までそれに情熱をかけて生きた。自分の人生は納得出来ていたのではないか?

  • Kajitt22

    生まれる場所をまちがえた人々がいる。生まれた土地にいながら異邦人なのだ。終盤、この文章が現れたあたりから、魂がゆさぶられた。初めて目にした神秘的なモーレア島。緑深く、熟れた熱気を感じさせるタヒチの描写。私自身がその熱気に浸り、ストリックランドの最後に迫っている、知りたいと思わせる、素晴らしい読書体験でした。訳者、金原瑞人氏が書いているように、読み終えた途端、また読み返したくなる、まさにそんな小説でした。

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