Books

けだものと超けだもの 白水uブックス

サキ (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560072042
ISBN 10 : 4560072043
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十月の午後というのに窓を開け放しているのはなぜか。少女の話では、三年前に叔母を襲ったある悲劇が関係しているというのだが…名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぐ子供たちに相客の男がした“やんなるくらい良い子”のお話とは…「お話上手」他、生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めた短篇の名手サキの傑作、全36篇。挿絵エドワード・ゴーリー。

【著者紹介】
サキ : 本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年、英領ビルマ(現ミャンマー)で生まれる。父親はインド帝国警察の監察官。幼くして母を亡くし、英国デヴォン州で祖母と二人のおばに育てられる。父親と同じインド警察勤務の後、文筆家を志し、1902年から1908年まで新聞の特派記者としてバルカン半島、ワルシャワ、ロシア、パリなど欧州各地に赴任。その後ロンドンに戻り、辛辣な諷刺とウィットに富んだ短篇小説を「サキ」の筆名で新聞に発表。短篇の名手として評価を集める。1916年、フランスの西部戦線で戦死した

和爾桃子 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 紅はこべ

    気に入らない相手に壮大な悪戯を仕掛けたり、荒唐無稽な法螺話で煙に巻くのがクローヴィス流。本作では男爵夫人が登場しない代わり、少女版クローヴィスのヴェラ・ダーモット、中年版のサー・ラルワースが活躍。お気に入りはローラ、シャルツ-メッテルクール方式、納戸部屋…いやいや、全部好き!毛皮は英語の諺が元になってるのね。鉄壁の煙幕と慈善志願者と満足した猫の教訓は、読書に熱中している人の邪魔をしてはいけないということ。お話上手の独身男のお話は現代日本なら、炎上案件かな。

  • HANA

    頁を捲る手が止まらないのに、ずっと読んでいたい。久々にそういう思いをした。名作「開けっぱなしの窓」があると思えばクローヴィスが縦横無尽に弁舌をふるう作品あり、その一方「蜘蛛の巣」のような寒気を覚える作品ありで一頁たりとも飽きる事が無い。「シャルツ‐メッテルクルーメ方式」など「反安静療法」に迫る悪戯の傑作だし、「出たとこ勝負」「鉄壁の煙幕」はおっさん二人が会話してるだけなのに笑いを押さえられない。「沈没船の秘宝」「ヤルカンド方式」とか「雄牛の家」は最後の一行が最高だし。読み終えるのが勿体なかった一冊でした。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    解説での可愛すぎる幼少期のサキがどうしても『アダムス・ファミリー』のウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)に見えてしゃあない…。「もし、クロヴィースをゴキブリに変えて足で踏み潰すことが出来るなら、すぐにそうしただろう」という毒っ気がある共感しやすい文章の登場に爆笑。「復讐記念日」は中々、良いアイディア!条件に"調子に乗りすぎる肉親にも適用、可"があるなら私も参加したい!!そして本当に一度、勃発してしまった動物絡みの近所トラブルは長いこと、尾を引きずりやすいよね…。

  • ❁Lei❁

    Beast(けだもの)というのは、獣だけでなく、「人でなし」も意味するとのこと。登場人物たちは、嘘をついて騙したり、はたまた狼に変身したり(!)、人の心に棲まうけだものの歯牙を見せてくれます。悪を悪で制するような、ブラックユーモアあふれる短編集でした。エドワード・ゴーリーの不気味でチャーミングな挿絵も本作のイメージにぴったり。お気に入りの話は「女人狼」「開けっぱなしの窓」「納戸部屋」。特に、口八丁で飄々としている青年クローヴィスがいい性格をしていて、すぐに好きになりました。『クローヴィス物語』も読みます。

  • 星落秋風五丈原

    本当の中身は『イケズと超イケズ』笑えた。しらっとして痛い事をいうクローヴィスはともかく、表紙絵の『開きっぱなしの窓』は騙そうとしている少女と人の良い騙される男と、そうとは知らずに騙す方に加担する家人のバミューダトライアングル。莫大な財産を持つ男性と娘を結婚させようと目論む母親。彼の祖母が結婚相手にと望んでいたのはきっつい女性。祖母が愛したヘラジカが大衆受けする行動に?出る『ヘラジカ』「恋人と話したいからトランプを叔母とやって」という従姉の願いを断ったばかりに自分が最も欲しかったものをかっさらわれる『毛皮』

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items