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解剖、幽霊、密室 ビームコミックス

サイトウマド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047384279
ISBN 10 : 4047384275
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

ミステリー、サスペンス、空想科学。
才気溢れる新鋭が贈る極上のエンタメ作品集。

◎収録作
『複層住戸』
「#我が家の怪現象 今朝はいつのまにかコーヒーがいれられていた」メゾネットの部屋で次々に起こる不可解な現象。これは怪奇か、事件か‥‥。幾重にも張り巡らされた伏線、予想は決して追いつかない。

『怪獣を解剖する』
年々増加する巨大怪獣の死体漂着。その背景で、世界に何が起きているのか‥‥。解剖し、標本を採取し、生態や死因を究明する。人智を超えた恐怖にこそ“知性”で抗う怪獣学者に、あなたの知的好奇心も刺激される。

『天井裏に誰かがいる』
天井裏から侵入する“誰か”の存在を訴えていた老女が、忽然と姿を消した。失踪後もSNSは更新され続けるが、発信元は存在しない。“幽霊”と呼ばれるアカウントを追う警察官は、「あちら側」へと迷い込む‥‥。

◎同時発売
BEAM COMIX『怪獣を解剖する』上・下
作品集収録の読切『怪獣を解剖する』を長編化。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sin

    『複層住戸』想定内と意想外と云う具合にミステリーも複相して筋立てされていて興味深い。『怪獣を解剖する』映画のアレかと思ったが偶然同じ時期に考えられた設定の同一で、あちらはタイトルにあるようにあとしまつに右往左往する関係各所を描いたもので、こちらは文字通り解剖、人は理解できないモノに恐怖を覚え排除しようとするが、知ることに依って理性的に立ち向かえる。『天井裏に誰かがいる』あちらとこちら、あちらと云う存在をサイバースペースに関連づけている。確かに最近のSNSは虚実の区別がつかなくなって異界をも内包してそうだ。

  • へくとぱすかる

    「複層住戸」の謎解きに、思わず「おおっ!」と頭が目覚めた。幽霊話をこんなふうに超常的な論理でありながら、合理的に説明づけたストーリーを初めて読んだ。しかも結末はそこにもとどまらない鮮やかさで、ミステリとして絶品だと思った。「怪獣を解剖する」は某映画を連想させるが、影響関係がないことは驚き。シンクロニシティの好例だろうか。「天井裏に誰かいる」はホラー色が濃くなるが、ここでもスマホを重要アイテムに使った話の進行が冒頭の作品と同様に超常論理的にどんどん進んでいく。生理的な恐怖よりも、実はこちらの方がより恐怖だ。

  • なかなか不思議な読後感。最初の話が良かった。

  • JACK

    ☆ 不思議な物語を集めた短編集。物がいつの間にか移動していたり、誰かがいる気配がしたりする奇妙な部屋を描く「複層住戸」。波打ち際に打ち上げられた巨大な怪獣の死因を調べる「怪獣を解剖する」。部屋に誰かがいると交番に相談に来た老女が行方不明になる「天井裏に誰かがいる」。どれも素晴らしい魅力的な物語ばかり。特に「複層住戸」の想像を超える展開には驚かされました。最初の作品集なのにこの完成度は凄い。連載版の「怪獣を解剖する」も買わなければ。

  • なつのおすすめあにめ

    『怪獣を解剖する』も良かったがこちらもグッド。次回作も楽しみな作家さんだ。

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