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コラ-ジュ・シティ

コーリン・ロウ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784306052512
ISBN 10 : 4306052516
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

理想都市は歴史のコラージュがつくる。それは「記憶の劇場」になると同時に、「未来を予言する場」へと導く。ファンタジーやノスタルジアでデザインされた20世紀都市からの脱却を追求する名論。

【著者紹介】
コーリン・ロウ : 1990年よりコーネル大学名誉教授。1999年11月7日にヴァージニア州アーリントンで死去

フレッド・コッター : 1993年より98年までイェール大学の美術・建築学部の学部長を務めた。現在は同大学などで教えながら精力的に設計活動を続けている

渡辺真理 (書籍) : 群馬県前橋市に生まれる。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。ハーヴァード大学デザイン学部大学院修了。ケンブリッジ・セブン・アソシエーツ勤務の後、帰国。1981年より磯崎新アトリエで、ロサンジェルス現代美術館、パラディアム、ブルックリン美術館などを担当。1987年木下庸子とともに設計組織ADHを設立。現在、法政大学デザイン工学部教授。JIA日本建築家協会新人賞、建築学会作品選奨、JIA環境建築賞優秀賞、グッドデザイン金賞、建築業協会賞特別賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • roughfractus02

    建築史を明快に批判する前半とその後の建築の理論構想からなる本書は、まずヘーゲル哲学とその転倒であるマルクス両者の歴史観を批判し、トルストイ『戦争と平和』での物知りのキツネ的知から一つだけ大きなことを知るハリネズミ的知の相剋として歴史を捉え直す。ここからユートピア主義と歴史主義に垣間見える合理性への信頼を近代建築に見る著者達は、交通網の発達で建築物が自立性を失う20世紀中盤のSF派とランドスケープ派の動きも批判し、歴史概念自身の外に出ようとレヴィ=ストロース的な断片のコラージュとしての都市と建築を構想する。

  • MR直毛

    わからんwwww 近代建築が精神の自由を追求した結果、個としての孤立や共同体的な都市組織の崩壊を招いた。一方で伝統都市は都市の抑圧にもかかわらず勝ち、出来事の多様性を許容した。 コーリンロウは近代主義と古典主義を架構することが20世紀の建築-都市の苦境の処方箋であると述べる。 10+1の解説読んでもちんぷんかんぷんで、哲学教養のなさが露呈。哲学用語飛び交いすぎ。10+1がわかるようになればいいやって気持ちになってるw

  • hobby no book

    微妙に期待していた内容と違っていた。観念的というか、普通の建築の話を期待していたので。

  • Hiromu Yamazaki

    <権力>と<抑圧からの解放>、<タウンスケープ>とのような、二項対立の上での一方の概念としての空間が問題を抱えていることを踏まえ、<ブリコラージュ>により形成される「衝突する場」としての<コラージュ・シティ>を提唱する。政治哲学の概念が乱発され論理も錯綜を極めるため雲を掴むかのように文意を追う必要があるが、それが日常性と思想性とを複合し不協和音を生み出す<コラージュ・シティ>の暗喩であるならば、「天才的」な著作であると評価せざるを得ない。

  • まだ理解に達していないので再読が必要。特にヘーゲル、マルクス、ポパーなどの政治・経済分野からの引用箇所で頭が混乱してしまうことが多かった。改めて政治・経済についての自分の無知さを痛感したので、今後強化を図りたい。内容的には、近代のユートピア思想が崩壊した現代都市を、異質なもの同士を衝突・結合させることで新たな価値を創造するコラージュという手法によって再考しようというもの。様々な歴史や社会に属するものが断片的に集められた都市の事例が紹介されており、今後の都市を考察する際の手がかりとなる一冊。

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