コーマック・マッカーシー

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チャイルド・オブ・ゴッド

コーマック・マッカーシー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152093813
ISBN 10 : 4152093811
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1960年代のテネシー。孤独で暴力的な若者レスター・バラードは、凄惨な連続殺人に手を染める。ピュリッツァー賞受賞作家が1973年に著した、死と暴力と性に彩られた問題作がついに邦訳!

レスター・バラード。暴力的な性向を持った彼は、家族を失い、家を失い、テネシーの山中で暮らしはじめる。次第に社会とのつながりさえ失われていくなか、彼は凄惨な犯罪に手を染める。
ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの巨匠が、極限的な孤独と闇を、詩情あふれる端整な筆致で描き上げた傑作。ジェームズ・フランコ映画化。


コーマック・マッカーシー Cormac McCarthy
1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じる。1973年に刊行された長篇第三作である本書や、『ブラッド・メリディアン』(1985)の発表などにより評価を高め、〈国境三部作〉の第一作となる第六長篇『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。つづいて三部作の第二作『越境』(1994)、第三作『平原の町』(1998)を発表。第十長篇『ザ・ロード』(2006)(以上、すべて早川書房刊)はピュリッツァー賞を受賞した。名実ともに、現代アメリカ文学の巨匠である。



【著者紹介】
コーマック マッカーシー : 1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じる。“国境三部作”の第一作となる第六長篇『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第十長篇『ザ・ロード』(2006)(以上、すべて早川書房刊)はピュリッツァー賞を受賞した。名実ともに、現代アメリカ文学の巨匠である

黒原敏行 : 1957年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    人はみな神の子だ。アダム以来。誰もが愛されなくてはいけない。愛されることをしらなくては。マッカーシーは、紛れもなくスタインベックの継承者だ。ここにもハツカネヅミを潰してしまうしかない男がいる。ジャック・ニコルソンが、いつのまにか、悲しそうな歪んだ顔をして頭の中にいた。読んでいる途中は、何度も殴られたような気分になった。最初にレスターが激しくされたように。

  • buchipanda3

    一人の男の赤裸々な姿を神の如き目線で追ったドキュメンタリーであるかのようで、息を詰めながら読んだ。その男が野卑で非道な罪に塗れていく人生が描かれる。彼の所業はエグい。しかし感情的なものを排し、目の前の剥き出しな行動(彼の周囲のも)を淡々と写し撮る語りが読み手に冷静な視点を与える。そして時折挿まれる天上の声のようなものと人が入り込んだ自然が見せる無垢な光景が人間の在り様を気付かせる。彼はあなたに似た神の子、人はずっと不変の憐れむべき存在だと。著者は現代的な背景に留まらず、より奥深い目で人間にレンズを向けた。

  • けい

    詩文の様に展開される美しい文章の中で語られる主人公レスター・バラード孤独と異常、全く語られない主人公の胸の内、まるで物でも見るかの様に彼の行動を綴っていく。全く感情移入を許さない文章ゆえに、逆に引き込まれてしまいました。

  • Vakira

    “レスター・バラード” コーマック・マッカーシーはまた「ブラッド・メリディアン」のホールデン判事、「血と暴力の国」のシガーに次ぐ強烈なキャラを創り上げた。なんたって“神の子”。あれ? いやいや この本1973年の作品なので執筆順にみると“レスター・バラード”が最初だ。マッカーシー節炸裂。「」のない会話。ワイルド&バイオレンス。住む土地を奪われた青年。森の中の生活を強いられ、ある事件に出会う。命の亡くなった少女との性愛体験が銃爪となった。黙れ!俺を蔑むな!会話のコミュニケーションなんてクソ食らえ!

  • 田中

    神様が人間をつくったのであれば、「レスター・バラード」も、そんな神の子の一人なのだろう。彼は、快楽を満たすため死んだ女を連れ込んで姦淫する。住まいを焼失すると洞窟で暮らすのも厭わない。無感覚に他者をあやめる。まるで獣のようだ。でも、そんな背徳性にもかかわらず、神様からは、決して切り離されることはない。神様の子は、永久に神の子だ。人間の性(サガ)とは、普遍的に進歩も退化もしないのだろう。叙情的に醸しだされる孤絶した寂寥感。マッカーシーの両義的な語りの余韻に揺さぶられる。初期作品も本当に素晴らしい。

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