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資本主義の本質について イノベーションと余剰経済 講談社学術文庫

コルナイ・ヤーノシュ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065307847
ISBN 10 : 4065307848
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷戦下ハンガリーにあって社会主義経済の非効率性を明晰に論じ、さらに新古典派経済学に痛烈な批判のメスを入れた著者が、世界経済危機後の二〇一四年、満を持して世に問うた「システム・パラダイム」に焦点を当てる圧倒的論考。資本主義と社会主義の境界が再び問い直されんとする今こそ読まれるべき、「異端派」の巨峰コルナイからのメッセージ!

目次 : 第1部 イノベーションとは何か(資本主義、社会主義、技術進歩/ 技術進歩の転換と加速/ 人は歴史的事実をどう受けとめるか)/ 第2部 不足経済と余剰経済(財とサービスの市場―余剰の再生産メカニズム/ 財とサービスの市場―概念装置と測定手法/ 労働市場―余剰再生産のためのメカニズム ほか)/ 補論(自由、平等、博愛―社会主義体制崩壊以後の変化の考察/ 一人の東欧知識人の目に映るマルクス)

【著者紹介】
コルナイ・ヤーノシュ : 1928年生まれ。ハンガリー科学アカデミー会員、ハーヴァード大学およびコルヴィヌス大学名誉教授。2021年逝去。「不足の経済学」などの新たな概念を提起した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Francis

    著者はハンガリー人。社会主義体制から資本主義体制への体制移行の経験をもとに社会主義と資本主義を比較し、資本主義ではイノベーションが活発であり、社会主義ではモノ・サービスの供給はいつも不足している「不足経済」であり対して資本主義ではモノ・サービスの供給が需要を超える「余剰経済」であるために資本主義経済の方が社会主義より優れている事を説く。資本主義経済の性質は「余剰経済」であることを踏まえて一般均衡理論などの従来の経済学に異論を呈するなど、これからの経済学を考える上で重要な論点をいくつか提示している。

  • 碧緑(あおみどり)

    ハンガリー出身の経済学者でありハーバード大学名誉教授でもあるコルナイ・ヤーノシュは若い頃は共産党員でありマルクス主義者であった。しかしハンガリーを含む旧東欧諸国での実情を観察し研究を進めるうちに社会主義体制への疑問が生じる。社会主義は「不足経済」、対する資本主義は「余剰経済」である。資本主義にはもちろん欠点はあるが、自由や民主主義の本質と、市場経済及び私有が分かちがたいということからも、「資本主義の方がましなシステムである」と結論するに至る。実例も豊富で説得力に富む良書。

  • いとう・しんご

    読友さんきっかけ。「良いと思うものを選ぶなら、良いとは思わないものをも同様に選ばなくてはならない」P274、「広い長期的な展望を失わずに、短期的には厳しい選択に向き合う良い指導者を持つ国は幸運である。逆に、そんな指導者を持たない国は不幸である。」P341。これらの言葉を見ていただければ贅言は不要でしょうね。

  • Ex libris 毒餃子

    読みやすかったが、理解が及んでいない感じ。システム・パラダイム理論については面白いと感じた。

  • chiro

    色々と批判はあるものの結果として資本主義を否定する事はできないという主張はいろんな形で主張されているがこの著者はその本質をイノべーションと余剰経済に焦点を当てて論じている。余剰経済の余剰が何を意味するのかそれは例えばグローバルサウスの余剰労働を利してより拡大させていく方向には搾取という意味での格差問題など課題がたくさんあるもののそうした事も含めて今ある形をどう変えていく事ができるのかという視点で掘り下げており示唆に富んだ内容だと思う。

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