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殺人の人類史 上

コリン・ウィルソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791769612
ISBN 10 : 4791769619
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

殺人なき世界はやってくるのか。はるか祖先の食生活や生存戦略、奴隷制や食人や人身供犠という事実、戦争がもたらした略奪や凌辱や惨殺、そしてさまざまなかたちの経済的格差や精神的暴力まで―。古代から近代、そしていまなお繰り広げられるありとあらゆる暴力の膨大なリストを整理し、人類史最大の謎にせまる鬼才の集大成。コリン・ウィルソンの遺作、待望の刊行。

目次 : 第1部 現在にいたる長い血みどろの道―デイモン・ウィルソン(「科学の大いなる悲劇」/ 「カインの遺伝」/ 渚のダーウィン/ 縁者殺害/ 「なぜ戦う」/ 「悪魔の棲む楽園」/ 文明化された人喰い/ 「いたる処で鎖に」/ 「我はスパルタクス」/ 「彼らは私の妻と子を売ることはもうできない。もう二度と。もう二度と。われわれは今や自由である。神を讃えよ」 ほか)

【著者紹介】
コリン・ウィルソン : 1931年、イギリス生まれ。労働者階級の家に生まれ、さまざまな職につきながら独学、作家の道を志す。56年、『アウトサイダー』でデビュー。思想家・小説家の評伝や、性的倒錯、動機なき殺人、神秘主義などの研究、小説の執筆を通して独自の人間観を展開

デイモン・ウィルソン : ロンドン在住の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Smith, Ordinary. Person.

     優秀な統治をした一方で、残虐な鏖殺や虐殺を行った統治者。善行をする一方で、異端には残酷な拷問や刑を執行する宗教者。世界平和を訴える一方で、異論を述べる者には苛烈な口撃を行う活動家。人間が持つこの二面性は果たして、一個人に限られる固有の特徴なのか、それとも万人に認められる普遍の本能なのか。異色の批評家であった父の遺稿をもとに、その息子が血に塗れた人類史を紐解きながら、人類の根本にある「邪悪な何か――人に残酷な行為をさせる因子」について考察を試みた、コリン・ウィルソン流人類史研究の集大成。(コメントに続く)

  • ワイルドストロベリー

    進化論の部分は興味深い。二足歩行は水性人類猿であったからなの‼そしてローマ帝国、奴隷制度、戦争、民族浄化。日本の南京大虐殺の部分は、読むのが辛く、目をおおいたくなった。人類の歴史はあまりに残虐で、恐ろしい。

  • 田中峰和

    南アフリカでアウストラロピテクスを発見したレイモンド・ダートは、人類はイングランドに発祥したという信仰に敗れたが、後に完全な頭骨化石が発見され名誉を回復した。その後、彼は人類の祖先は肉食習慣へ移行したことを想定し、またも物議を醸す。密林からサバンナに出た前人類は、捕食者から身を守るため自ら捕食者になったのだと。草食に比べ、肉食はエネルギー効率が高いので、ライオンはほとんど寝転んで過ごす。肉を得るため祖先は殺し屋となり、あらゆる野蛮と非道の歴史を歩んだ。悲惨な争いの歴史はカインの殺人傾向を示しているのだ。

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