Books

舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する

コモナーズ・キッチン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898155950
ISBN 10 : 4898155952
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

階級も格差も噛み砕き、胃袋で掴め!


パン屋と農家と大学教授の3人によるコレクティブ「コモナーズ・キッチン」が、料理を作って、食べて、考える!

ベイクドビーンズ
フィッシュ&チップス
イングリッシュブレックファスト
マーマレード
ローストビーフ
キュウリのサンドウィッチ
‥料理ごとに章立てされた12の食エッセイに、それぞれのレシピも収録。

まさに定番中の定番といえるイギリス料理の、歴史や文化的な背景を掘り下げながら、実際に作って食べてみることで、「階級」や「貧富の差」により分断された社会の現実を胃袋から思い知る!


◎ピーター・バラカンさん推薦
(ロンドン出身/ブロードキャスター)
- - -
自分のDNAの一部といえる典型的なイギリス料理にこんな背景があったとは!
食事が語る歴史、社会、階級‥興味の尽きない話ばかりで、無知なぼくが少しだけ賢くなった気がします。
(オビ文より)
- - -


「誰が」「何を」「どこで」作り、「どのように」食べるのか。
食文化をとおして社会を知り、社会的背景を知ったうえで料理を食べれば、
これまで知らなかった「イギリス」の姿が見えてくる!

イギリス料理が不味いだなんて、もう言えなくなる!

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • syaori

    英国料理を糸口に英国の社会や文化を見てゆく本。クリスマスプディングの項では、その定着は産業革命後期、植民地の拡張と階級差の拡大が顕著になった時代で、そこにはプディングを自ら作る労働者階級と使用人が作る上流階級の分断に加え、その材料(スパイスやラム酒)を調達する大英帝国と帝国に搾取される人々の分断があるというように、階級や資本主義、帝国主義、移民の問題等へ視線が広がります。「どこかの国の「外国人技能実習制度」」への言及もあるように、そこから格差拡大と分断の進む今日の世界を取り巻く問題も垣間見えるようでした。

  • 星落秋風五丈原

    イギリス料理はまずい。なぜなら上流階級の人たちは、自分で料理を作らないからだ。これが定説だったが、正直グローバル化が進むと、イギリスの食事が、他国に比べて特別まずいとは思わない。また、ツアーで行くから限定的であろうが、マナーハウスで出される食事が、特別美味しいとも思わない。イギリス料理にもおいしいものはあるし、まずいものがある。国と美味しさを結びつける必要はない。英国料理紹介本くらいの気持ちで読んだ方がいいだろう。映画や小説からの引用が多い。フィッシュ・アンド・チップスのポテトは、英国の方がぶっとい。

  • Roko

    テムズ川にウナギがいたって、凄い話じゃないですか!江戸前のアナゴみたいな感じかなぁ。当時は一番安かったから、労働者向けの食べ物だったんです。そういう食べ物って、きっとおいしい、ぜったいおいしい! マーマレードは、今でこそ誰でも食べられるものですけど、最初の頃は超高級品だったんだそうです。なぜなら、マーマレードの原材料であるオレンジと砂糖は、イギリスの植民地であった南方から運ばれてきたものだったから。 イギリスの料理はまずいと言った最初の人は、サマセット・モームらしいですよ。

  • くさてる

    ベイクド・ビーンズ、フィッシュ&チップス、クリスマスプディング、ローストビーフ……さまざまな種類のイギリス料理を取り上げ、それらがイギリスという社会でどのような意味合いを持って存在しているかということを、歴史、映画や小説、漫画などの媒体を引用しながら解説した一冊。レシピもあります。知っているようで知らない料理とその背景が多く、とても面白かったです。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    庶民の料理は手軽さが身上であり、温めるだけのものも多い。しかし、実際につくってみるとかなり手間がかかるものもある。 きゅうりのサンドイッチなんぞ、簡便の最たるもので庶民の味方だと思っていたら、昔は富の象徴だったという。18世紀、イギリスの冷涼な気候ではきゅうりは育たないため、温室がある家だけがきゅうりを育て、そのサンドイッチを食べられたのだ。19世紀になってもきゅうりは金もちの食べ物というのは変わらず、文芸作品にもそのように登場していたのは驚きだ。たかがきゅうり、されどきゅうり。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items