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フェアトレードのおかしな真実

コナー・ウッドマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862761590
ISBN 10 : 4862761593
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

身近にあふれる「人と地球にやさしい」は本当に世界を良くするのだろうか──?


もはや手放せないスマートフォンやタブレット型PC、毎朝のコーヒーや量産されるファッショングッズが、紛争や人権侵害のもとに成立しているとしたら。そして、公正さや社会貢献を認証するはずのラベルが、単なる売り文句になっているとしたら……


「このコーヒーを飲めば、アフリカの貧しい人が救えます」
「このアクセサリーを買えば、恵まれない子どもたちが学校に通えます」
……信じてもいいのだろうか?


複雑で、簡単には見きれないサプライチェーンに疑問を抱き世界一周の旅に出たジャーナリストが直面した誰も知らない驚きの真実。


私たちの日常にあふれている商品の見方が、完全に変わるだろう。――『インディペンデント』紙


欲深い企業を批判する本は山ほどあるが、あらゆる現場に足を運び建設的な意見と提案をする本はほかにない。――ティム・ブッチャー(『デイリー・テレグラフ』紙・元海外特派員、ジャーナリスト)


――「はじめに」より
私は、本当にこうした農家の暮らしを改善しているのだろうか?
彼らは本当に有利な取引ができているのだろうか?
特定のコーヒーを買うことでだれかの暮らしを改善することなど、そもそも可能なのだろうか?
再びロゴのことを考え、あのキャッチコピーはひょっとすると
「第三世界の生産者にとって、より有利な取引にしようと試みている」と言ったほうが正確なのではと思った。
そして、何かが成されているという事実に、いいことをしたような気になっている自分にも気付いた。


[目次]
はじめに
1.死ぬほど獲りたい──ニカラグア・ミスキートコースト
2.エコに熱心──イギリス・倫理的な市場
3.陶器ショップに迷い込んだ暴れ牛──中国・珠江デルタ
4.ゴム印を押されて──ラオス・ルアンナムター
5.虚報の鉱山──コンゴ・南キヴ
6.おかしなケシ──アフガニスタン・ルバートサンギ
7.DIY──自力でやる──タンザニア・キリマンジャロ
8.綿と折り合う──コートジボワール・北部の反逆者
おわりに


[著者]
コナー・ウッドマン Conor Woodman
英国TVキャスター、ジャーナリスト。
ナショナルジオグラフィックの番組「Scam City」のホストを務め、世界中で取材を行う。本書において、英国で最も優秀な政治に関わる文書に贈られるオーウェル賞を受賞。


[訳者]
松本 裕(まつもと・ゆう)
米国オレゴン州立大学農学部卒。小学校時代の4年間を東アフリカのケニアで、大学卒業後の2年間を青年海外協力隊員として西アフリカのセネガルで過ごす。帰国後より実務翻訳に携わり、その後2009年に初の訳書『アフリカ 動きだす9億人市場』を上梓。他の訳書に『世界で生きる力』『世界を変える教室』『私は、走ろうと決めた。』(以上、すべて英治出版)などがある。




【著者紹介】
コナー・ウッドマン : 英国TVキャスター、ジャーナリスト。ナショナルジオグラフィックの番組「Scam City」のホストを務め、世界中で取材を行う。『フェアトレードのおかしな真実―僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た』において、英国で最も優秀な政治に関わる文書に贈られるオーウェル賞を受賞

松本裕 : 米国オレゴン州立大学農学部卒。小学校時代の4年間を東アフリカのケニアで、大学卒業後の2年間を青年海外協力隊として西アフリカのセネガルで過ごす。帰国後より実務翻訳に携わり、その後2009年に初の訳書『アフリカ動き出す9億人市場』を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mijas

    世界の農家、鉱山作業員、潜水員の暮らしの一部が紹介されている。消費者は、彼らの暮らしを良くしたいと願い、フェアトレード商品=「倫理的商品」を購入するが、消費者の選択は実際に生産者のためになっているのだろうかという問い。フェアトレード財団が例としてあげられていたが、認証ラベル制度に問題があるという。ラオスの森林破壊他、知られざる現状がある。認証ラベルがあるからというだけで安易に購入せず、知識を持つこと。生産者の顔が見えるようなフェアトレードのシステムを作ること。草の根レベルの取り組みの重要性が挙げらている。

  • ヒデミン@もも

    ゼミ試験。なんとなくそうだろなぁと想像できる内容。なんでも疑ってみるのはよくない癖だとおもう。フェアトレード商品、この頃よく見かけるが、ホントに還元しているのか?ココスのドリンクバーにも書いてあったけど。。。 フェアトレードとは、全く関係ないけど、タイでぼったくられていると感じても、値切らず直接還元してきた。

  • mazda

    ちょっと読むのに苦労しました…。道半ばで断念しましたが、やはり作物を採っている現場と、それを購入している大企業の間には大きな認識の違いがあるようです。ロブスターを素潜りで一日20回も取りに行くと、体に支障をきたすそうですが、企業としてはそういったことをやらせていない、という回答になるんですね…。我々が支払った代金が、きちんと生産者に届くための仕組み作りが重要なのかも知れません。

  • デスカル

    “倫理”すら、売るために使われます。フェアトレードのロゴを貰うと、その製品はよく売れるようになります。そのロゴを売る財団にも収益が入ります。ただ、生産者にはほとんど収入が入らない実態、“もしものために”と称して、“最低賃金”を決めることで、適正価格よりも低く交渉することになったり、“生産者の権利”として、価格制限を設けないことで買い叩く現象も起きます。命がけでロブスターを取る人はロブスターを食べられない事や自殺者を年に16人も出す、中国のIT企業などあります。我々の生活は、多くの犠牲の上に成り立っています

  • 那由田 忠

    フェアトレードというロゴが人々の倫理的意識を高めたものの、実際には途上国の人々の収入が増えるわけでも、より安全な労働条件になっていないことを、世界各地の様々な現場に行って確認している。少し古い本だが、現状がそう変わったとも思えない。小さな企業でも途上国の人々に品質のよい商品をつくるメリットを伝え、融資などの手段によってウィン・ウィンの関係をつくった企業が存在すること。そこに未来を見出している。それはマイクロ・クレジットと同じやり方だと思った。人々の工夫とやる気を引き出し、力を伸ばすビジネスは存在するのだ。

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