Product Details
ISBN 10 : 4434355325
Content Description
世界的なデザイナーで知られるコシノジュンコ氏による「教養新書」初の書き下ろしとなる本書は、ファッションから工業意匠、イベントプロデュースまでを手掛ける自身の「デザインの思想」を掘り下げる。天と地、人工と自然、光と影、四角と丸のように、それぞれが独立して混じり合わない「対極」を生かす「対極の思考」。分断されがちな文化と経済について、共存共栄を目指しながら日本のアイデンティー回復を図る「アール・フチュール(未来芸術)」の活動。余分な情報をそぎ落としてモノ・コトの核心に迫る「引き算の思考」。これらによって彼女のデザイン世界がどう豊穣になったのかを自己検証し、デザインの未来を予想する。デザイナー仲間の三宅一生氏、高田賢三氏、パリコレクションと社会主義諸国で開いたショーの舞台裏、コロナ禍における活動などの豊富なエピソードを交え、「デザインは、喜びと元気と未来を人びとに与える」「デザインは、新しい生活を人びとに提案する」と言い切るコシノ氏。芸術以下でも芸術以上でもないデザインについて「カタチ、モノ、コトは、デザインを通じてのみ、商品・サービスから『作品』」に飛翔する」との言葉を受けとめるとき、彼女がなぜ「ファッションデザイナー」ではなく「デザイナー」を名乗ってきたかが分かるはずである。【帝京大学 創立60周年(2026年6月)】特別企画。
【著者紹介】
コシノジュンコ : デザイナー。大阪府岸和田市生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。在学中(19歳)に新人デザイナーの登竜門である「装苑賞」を最年少で受賞。その後、最年少記録は破られていない。1966年、東京・青山にブティック「コレット」を開店。1978年にパリコレクションに初参加し2000年まで続けた。海外におけるファッションショーは、1985年に中国・北京で同国史上最大のショーを実施したのに続き、90年に米メトロポリタン美術館、94年ベトナム、96年キューバ、99年ポーランド、2009年ミャンマーなどで開いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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