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過去と思索 第二分冊 岩波文庫

ゲルツェン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003860410
ISBN 10 : 4003860411
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

反政府的言動のかどで逮捕されたゲルツェンは、流刑囚としてシベリアの入口にいる。「僕はウラル山脈の氷のような空気を吸った。その空気は冷たかった。しかし、それは新鮮で健康的だ。シベリアは新しい国だ。独特なアメリカだ」。五年にわたって余儀なくされた流刑生活が二十代の青年にもたらしたものとは。(全七冊)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    流刑先で出会ったのは貧しい生活を送るが故に権力に阿り、更に自分より弱い人を叩く事で自尊心を保つ人々だった。民衆に幻滅する最中、憧れの芸術家が運命に打ちのめされ、去勢された上、牙を抜かれた虎同然になっているのを見てショックを受けるゲルツェン。だが、阿諛追従・日和見な人々へ一見、褒めているように見せかけて強烈な皮肉を飛ばす舌鋒は冴え渡っているのが流石。一方でアレクセイ皇太子の御幸には淡白だ。そして一番のハイライトは冷徹な公爵夫人の養子として人並みに育てられるも愛情は与えられなかったナタリーとの駆け落ちである。

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