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いろいろな幽霊 海外文学セレクション

ケヴィン・ブロックマイヤー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488016890
ISBN 10 : 4488016898
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊‥‥イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。

【著者紹介】
ケヴィン・ブロックマイヤー : 1972年アメリカ合衆国フロリダ州生まれ。アイオワ大学文芸創作講座で学び、1997年にMFAを取得。同年にイタロ・カルヴィーノ短編賞を受賞して作家デビュー。文芸誌“グランタ”が10年ごとに発表する「もっとも有望な若手アメリカ作家2007」にも選ばれた

市田泉 : 1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    幽霊に関する、ショートショートが100編収められています。ほとんどが2ページで終わっていてこれが幽霊に関するものなのかという感じで、分類としては星新一さんの作品と似ている気がしました。日本の幽霊譚のような感じではなく、様々な人や動物などの登場する一場面集ということなのでしょう。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    幽霊譚を約2頁でレポート風に纏めた百物語。幽霊と言っても怪奇的なイメージはない。寧ろ、過去にあった事の残像の観測や別の選択をした場合の自分など、SF的な要素が多い短編集です。そして一気に読むより、偶然、開いた頁から読む方が面白いです。以下は私の好きな話です。時間と自己に追われる現代人への寂しさと安堵を覚える「どんなささやかな一瞬であれ」、予告された死を賞として受け取る最悪「ミラ・アムスラー」、映画『ソーセージ・パーティー』のように概念が変わる「納骨堂」、宿命的な「白馬」、重なり合う時の「十三回の出現」

  • ヘラジカ

    幽霊という表象を拡張、再解釈した高度で新しい掌篇集。一口に”ゴースト・ストーリー”と言っても非常に多彩。物語のアプローチも千姿万態であり、古典的なものから哲学的なもの、不気味さや人間臭さを感じさせる作品までバリエーションに富んでいる。ほぼ全てが2頁に満たないにも拘わらず「食べ応え」が尋常ではないのだ。稀に良い小説だったという以上に誰かにお勧めしたい、紹介したいと思う作品に出会うことがあるが、この作品はまさにそれ。テーマは違うがジム・クレイス『食料棚』やギョルゲ・ササルマン『方形の円』が好きな人は必読。

  • 星落秋風五丈原

    「かつて書かれた中でもっとも恐ろしい幽霊譚」 一つの本を何度翻訳しても、一言一句同じ文言になってしまう。ホラーというよりコメディっぽい。しかし気になるのは翻訳本のタイトルのバラエティ豊かな点である。タイトルはいわば読者の心をとらえるキャッチコピーでもあるのにこれだけ違ってしまうのは。もともとのタイトル『ナンシー・ジャンの貪欲な仮面』 ナンシー・ジャンという人が貪欲な性格を隠しているから仮面なのかな?以下翻訳本のタイトル『きこりと雪女』日本昔話的。『汝の血を水のごとく飲むがゆえに』主人公ヴァンパイアかな?

  • もち

    「彼女がくれたキスはスターバーストと煙草の味がした」◆かつてのガールフレンドの死亡記事を見つけた中年男。何十年も前のあの日、誰の霊に取り憑かれたい、と聞かれたから――。君だ、と答えた。テーブルの下、恐ろしくも愛おしい気配が迫る。(『膝』)■100編の幽霊掌編集。全て2ページ程度の長さで、直球の幽霊譚もあれば、文中に「幽霊」の語が出るだけ、と捉え方は様々。忘れ難い哀切を残すものや、急転直下の大オチが飛び出すものまで自由自在。100の幽霊を見送った今、ほっとしつつもどこか寂しい。

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