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21世紀を生きるための社会学の教科書 ちくま学芸文庫

ケン・プラマー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480510310
ISBN 10 : 4480510311
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
赤川学 ,  

Content Description

「社会的なるもの」を理解するための、新たな想像力をもたらす社会学。アウトサイダーの立場から社会を観察する社会学を学ぶことで世界の見え方は一変し、その人自身の生活を変えうる認識をもたらす。それだけでなく社会学は、「誰にとってもよりよい世界」という希望をももたらす。本書でケン・プラマーはそう主張し、社会学の歴史から理論、未来までを平易に説いてゆく。個々人の身体が織りなすミクロな相互行為の世界から、グローバルでマクロな社会構造までを射程に収め、多様に展開する現代社会学。その最前線を理解する上でも格好のガイドであり、決定版入門書である。文庫オリジナル。

目次 : 第1章 想像力―自分が作ったわけではない世界で行為すること/ 第2章 理論―社会的なるものを思考する/ 第3章 社会―21世紀を生きる人間/ 第4章 歴史―巨人の肩の上に立つ/ 第5章 問い―社会学的想像力を育むには/ 第6章 リサーチ―経験的なものに批判的に関与する/ 第7章 トラブル―不平等の苦しみ/ 第8章 ビジョン―社会学的希望を創造する/ 結論 社会学的想像力―21のテーゼ

【著者紹介】
ケン・プラマー : 1946年生まれ。エセックス大学名誉教授。社会学者。1970年代には社会心理学と逸脱の社会学、レズビアン&ゲイ・スタディーズを、80年代以降はクイア研究を特に専門とした。日本では生活史、ライフヒストリー研究の第一人者として知られる

赤川学 : 1967年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は社会問題の社会学、セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    社会学が人間のはかなさ、脆弱性、苦痛への気づきに裏づけられているからか(029頁)。人間の弱さという意味では、昨今では、国会でも「孤独対策基本法」案も提起されつつある(日経朝刊2月9日付)。日本の場合は、ボッチ席、単身世帯激増、孤独死、無縁社会がきついが。他、論点として、グローバルな食文化の指摘は興味深い(042頁)。食文化の社会学はどうすれば豊かになるのか? 飢餓と飽食は荏開津典生先生の本の名前を思い出した。農業経済学は食文化は扱わない。『食と農の社会学』ミネルヴァ書房 を想起した。

  • テツ

    社会学とは一体何をするのか。目的は何なのか。知識が全くない状態から読んでも、その意味と意義を知るための力となるであろう良書でした。社会という不確かでとりとめのないモノを見定めて、その中から問題を見出し解体していく。そうした在り方からは当然イデオロギー的な偏りはどうしても出てきてしまうだろうけれど、それでも根底にあるきもちは、社会が、それを構成する人間(の集団)が、より良い方向に向かうにはどうするべきなのかというヒューマニズムなんだろう。人間が良くあるための最適な社会の姿。いつか到達できるんだろうか。

  • りょうみや

    主に高校生、大学初学年向けの社会学入門書に見える。分かりやすくて深い内容。親切な社会学の概説と読書案内もあるが、社会学がどのように役立つかを述べているところが一番響いてきた。それは、自分の周りの社会、日々の日常がいかに構成されているかに気づき、そして、それを当たり前のこととは考えない、いわゆる批判的思考ということになるのだが。

  • Mc6ρ助

    『社会学が示さなければならないのは、・・人間の社会的行為の帰結・・これらの行為がどんなものなのか・・どのように社会的世界で行為するのか・・我々の過去と未来とについて警戒し注意し・・現在の他者のみならず、死者やこれから生まれてくる者たちともともに生き・・社会的なるものの中で暮らし・・我々は来るべき社会的世界を形作りながら、社会的なるものに常につきまとわれている。 社会学が挑戦するのは世界を単に理解することではなく、それを変えることなのだ。(p411)』社会学の教科書、間口が広く読み熟すのは難しく、飛ばし読み

  • ひでお

    タイトルの通り、社会学とはなにか、から社会学の歴史や様々な考え方を広く俯瞰するような本です。広範な社会学の範囲を網羅するために、一つ一つは浅くなるところが残念ですが、文章は非常にわかりやすく、著者本人の主張も取り混ぜてあり、読み応えのある内容となっています。読者に考えさせるところや、大量の参考図書の紹介も、この本で終わらずに次への足掛かりなってほしいという著者の思いが伝わります。非常に良い入門書だと思いました。

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