プレファクタリング リファクタリング軽減のための新設計

「プレファクタリング」（Ｐｒｅｆａｃｔｏｒｉｎｇ）とは、ｐｒｅ（事前に）＋ｒｅｆａｃｔｏｒｉｎｇ（リファクタリング）という意味の新造語です。リファクタリングとは、コーディング中にコードの動きを変えずにコードを改善する手法のこと。そして、プレファクタリングは、コーディング前にリファクタリングを行うことで、リファクタリングの効率をさらに上げようというもので、著者のＫｅｎ　Ｐｕｇｈが提唱している新しい開発手法です。これにより、開発作業の迅速化、効率化が図れると期待されています。本書は開発者自身によるプレファクタリングについての初の解説書です。

目次 : プレファクタリングの概要/ 非常に多くの言葉で表されるシステム/ 開発における一般的な課題/ 全体像をつかむ/ クラスの作成/ クラスに関するいくつかの用語/ システム作成間近/ 第１版/ 関連と状態/ インタフェースと適合/ 郵便番号とインタフェース/ レポートの追加/ 請求書、クレジットカード、割引/ サムの事業拡張/ プリントサーバの例/ アンチスパムの例/ エピローグ

【著者紹介】
ケン・パーク : ソフトウェア分析と設計の分野で幅広い経験を持つ。関わったプロジェクトはヤギの血清処理から衛星追跡記録のための財務分析システムまで多岐にわたる。過去にＣとＵｎｉｘについての書籍を執筆したこともあり、また、雑誌『Ｃ／Ｃ＋＋　Ｕｓｅｒｓ　Ｊｏｕｒｎａｌ』のコラムを担当していた。ウェルズリー大学、ハワイ大学でプログラミングの授業を担当したことがあるほか、数多くの企業研修にも関わってきた。またカンファレンスでも頻繁に講演するなど、精力的に活動している。独立コンサルタントとしての２０年以上の経験で得たクライアントはロンドンからシドニーまで広がっている

木下哲也 : １９６７年、川崎市生まれ。早稲田大学理工学部卒業。１９９１年、松下電器産業株式会社に入社。全文検索技術とその技術を利用したＷｅｂアプリケーション、ＶｏＩＰによるネットワークシステムなどの研究開発に従事。２０００年に退社し、オーストラリアのブリスベンに移住。移住後は、プログラミング言語やネットワーク関連などの技術書の翻訳に従事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）