ケネス・マケンジ・クラーク

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ザ・ヌード ちくま学芸文庫

ケネス・マケンジ・クラーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480088581
ISBN 10 : 448008858X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

均整がとれ、自信にあふれたヌード―人間の裸体像は理想的な造形表現とされ、古代ギリシアで成立後、西欧の美術史の流れにおいて様々に変貌し、今日に及んでいる。時代や文化を越えて多くの人々の胸を打つ優れた肉体表現を多数取り上げ、それぞれのイメージが喚起する官能性・悲劇性・躍動・陶酔・謙譲などの人間的な感情・経験の表現における芸術性を論じる。濃密で錯綜を極めた裸体の森に分け入り、創作活動の本質についてユニークかつ深い洞察を与える名著。第7回日本翻訳出版文化賞受賞。

目次 : はだかと裸体像/ アポロン/ ヴィーナス/ 力/ 悲劇性/ 陶酔/ もうひとつの流れ/ 自己目的としての裸体像

【著者紹介】
ケネス・クラーク : 1903‐83年。ウィンチェスター大学、オックスフォード大学で学んだ後、バーナード・ベレンソンに師事。1934年、30歳の若さでロンドンのナショナルギャラリー館長に。その後、オックスフォード大学教授、英国美術協議会会長などの要職を勤める。1969年、貴族に叙せられる。著書多数

高階秀爾 : 1932年生まれ。東京大学教養学部卒業。現在、東京大学名誉教授、西洋美術振興財団理事長、大原美術館長

佐々木英也 : 1932年生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。現在、東京芸術大学名誉教授、岩手県立美術館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ラウリスタ〜

    今まで読み逃していたのが恥ずかしくなる必読本。ヌードという軸のもと、西洋絵画の歴史を一刀両断する。裸婦が理想美の典型となったのはそれほど昔のことではない、古代ギリシャでは女性の裸体はほとんど描かれなかった。天上のヴィーナスと、自然のヴィーナスの対立。実際にはそれほど美しいものではない裸体を、いかに美しく描き、美しいものとして刷り込ませてきたかという壮大な歴史。

  • たろーたん

    同じ裸でも、naked(全裸)/ nude(ヌード)では違う。芸術のテーマとなっている裸だが、現実には、雪や虎などと違い、そのまま描いて芸術となるような主題ではない。では、なぜ裸がヌードとして芸術とされたのか?それは古代ギリシャ時代に良いとされたものである数学・計算可能性への情熱(手足の比例など均整の取れたものがよい)と理想主義(肉体とはかくあるべし)にまで遡る。この考えの潮流が、現代において、裸をヌードとして芸術足るものへ至らしめたのである。

  • しんかい32

    ケネス・クラークが語る裸体画・裸体像の歴史テーマ別。しんどい部分もあったけど、この人の本は面白い。絵画や彫刻は現実を映してるわけじゃないんだ!という基本的主張のもと、それぞれの芸術家がどんな意図に沿って自分の世界を築いたか、どんな制約に縛られていたかを論述する。芸術家にとって自分の意図を満足させるポーズを見出すことはすごく難しいことで、おなじポーズを多くの人が使いまわしたりしている、という話だけで美術というもののイメージがかなり変わった。

  • チエコ

    内容はまだ完全に吸収できていない。読むのにかなり時間がかかった…美術の知識がある程度ないと読むのは難しいと思う。必要に応じて読み返したい。

  • 顔人

    美術系の本としては有名な本書をようやく(とばしとばしで)読んだ。そもそも美術史学のテーマとして、裸体像のような描かれたものの形態を扱うのはかなり難しく、珍しい。歴史を縦断して論じなくてはいけないし、そうした際に何を論じるのかぶれてしまうことも多い。しかしそこは流石の知識量といったところ。目を引くテーマと学術性を両立した野心的な著作である。個人的には序盤のほうが興味深かった。現代に読むと突っ込みたくなる部分もある。

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